出版社内容情報
「うち、生きることに執着ないんで」。日本社会の「ポジティブ」が唯一の正義とされる「表側の世界」とは真逆に、心に傷や孤独を抱える若者たちが集う匿名のコミュニティが「病み垢界隈」だ。ここでは「病んでいる」こと自体がアイデンティティとなり、自傷行為や市販薬OD(オーバードーズ)の過剰摂取が赤裸々に語られ、共感の「いいね」が飛び交う。
その圧倒的な「闇」を体現するのが「やむやむさん」だった。オーバードーズを「人生そのもの」と語り、幻覚に心地よさを感じ、度重なる救急搬送にも「怖くない」と笑う。彼女の壮絶な半生には、機能不全家族での育ち、家庭内暴力、望まぬ妊娠、そして発達障害による社会での生きづらさが深く刻まれている。
「人間、死にたいのが普通」と語り、常に死を意識して生きる彼女。社会が「排除」や「矯正」を試みても、彼女は自ら助けを求めることなく、ただ「楽になりたい」と死の計画を練り続ける。
彼女のオーバードーズは一過性の流行ではない。現代社会の裏側で、静かに、しかし強烈に生きる彼女に、鈴木傾城がロング・インタビューする。「病み垢女子」のヤバいまでの生態が明らかにされた!
【目次】
はじめに うち、生きることに執着ないんで
第1章 [過剰摂取] 目を閉じると星が流れる
第2章 [試行錯誤] 1時間くらい吐いてた
第3章 [ボーダーライン] 集中力が続かない
第4章 [自殺志願者] 人間、死にたいのが普通
第5章 [人体実験] 身体の中の邪悪なもの
第6章 [家庭崩壊] 生まなきゃ良かったと言われた
第7章 [死ぬ計画] 血を吐いて助からなかった
内容説明
人体実験してるって言われてた。「OD(オーバードーズ)は、やめようと思ってもやめられない」病み垢女子とは、どのような存在なのか?市販薬を60~80錠を一気に飲み、幻覚で見える子と会話し、他にも、瀉血、ピアス、タトゥー、首絞めのすべてを経験している圧倒的「病み垢」女子。彼女のオーバードーズ人生を、鈴木傾城が聞き尽くす!
目次
第1章 過剰摂取 目を閉じると星が流れる
第2章 試行錯誤 1時間くらい吐いてた
第3章 ボーダーライン 集中力が続かない
第4章 自殺志願者 人間、死にたいのが普通
第5章 人体実験 身体の中の邪悪なもの
第6章 家庭崩壊 生まなきゃ良かったと言われた
第7章 死ぬ計画 血を吐いて助からなかった
著者等紹介
鈴木傾城[スズキケイセイ]
作家、アルファブロガー。1966年、東京生まれ。20歳の頃にタイに旅行に行き、そのまま社会からドロップアウトする。バブル期に株式投資で資金を蓄積し、セミリタイア。以後、本格的に東南アジアの歓楽街・貧困街に沈没する生活に入り、2000年よりサイト『ブラックアジア』を主宰、カルト的な人気を得る。2009年より時事を扱うサイト『ダークネス』を立ち上げ、3年で1億PV超達成、アルファブロガーとなる。『鈴木傾城の「ダークネス」メルマガ編』は、2019、2020、2022年、マネーボイス賞1位。MONEYVOICE賞1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。