出版社内容情報
生まれ変わりはある!と思わされる少年の記憶
主人公の常佑(じょう)君は2014年生まれの小学5年生。一見、普通の少年ですが、80年前、沖縄戦で特攻し22歳で散華した穴澤利夫少尉の記憶を持つ、類稀なる前世の記憶の持ち主。
記憶を辿る鍵は幼い頃から頭にあった「ちえこ」という名前でした。本書では常佑君の幼少期の特異な行動、穴澤少尉に辿り着くまで、智恵子さんへの想い、特攻の記憶、前世の日本社会と現代との違い、隼の操縦方法等がインタビュー形式で語られます。母親の樹里さんも記憶を語る子を持った苦悩と人生の大きな転換と喜びを語っています。
今をどう生きるか!というメッセージは、きっと日々を生きる糧となるでしょう!
谷常佑君:2歳過ぎから戦闘機に興味を示し飛行機の玩具を地面にぶつけて遊ぶ。3歳頃から緑の絵の具で絵を描き、その緑が戦闘機が敵艦を攻撃する殺伐としたものになり両親は精神状態を心配。保育園で好きな子は?と聞くと必ず「ちえこ」と答えた。ロシア・ウクライナ戦争の映像を機に記憶を語り出し、「ちえこ」という記憶から前世の婚約者・智恵子さんを探し当て、前世の自分にも辿り着く。「大切な人を護るため誇りを胸に飛んだ」という穴澤少尉の想いを多くの人に知って貰うことを希う。穴澤少尉のご実家の方からの「自分の道を進んで行って下さい。頑張って生きて下さい!」との応援も支えとなっている。
【目次】
目次(※小見出しは抜粋)
第一章 記憶の奥の〝誰か〟を探して
小学2年の時、テレビで見た戦争がきっかけで前世の記憶を語り始める
今の自分と前世の穴澤少尉がつながった瞬間
第二章 前世から引き継がれた穴澤少尉の記憶
遺書に忍ばせた本心―聖母子像に託した智恵子さんへの思い
保育園の時の記憶と同居する前世の記憶
第三章 前世から持ち続けた智恵子さんへの想い
前世から想い続けた人を見つけた瞬間
死後もずっと智恵子さんを空から見守っていた
第四章 80年前の前世と今
日本は80年前の方が全然いい国
今の時代を生きる人へのメッセージ
第五章 前世の記憶で語る「隼」の操縦方法
第六章 前世の記憶を語る息子の母として 苦悩の先に見えた光
祖母から母、母から私への戦争の負の連鎖
息子の前世の記憶を拒絶
「僕は穴澤利夫なんだよ」―声を震わせた息子の魂の叫び
大門正幸教授 特別寄稿「極めて重要な過去生記憶を持つ子どもの事例」