出版社内容情報
江戸時代における食文化の伝播と魚食文化への意識を川柳や料理本から読み解いた一冊。
今でこそ肉料理を食べるが、江戸時代の日常食は魚料理であった。日本を訪れた外国人にも必須の食べ物であることはよく知られている。
冷蔵庫のない時代。においが強く保存状態に懸念がある魚料理はいかにして楽しまれていたのだろうか。
料理本『江戸流行料理通』文政5年(1822年)からは高級料理茶屋「八百善」の、川柳『誹風柳多留』明和2年(1765年)からは庶民の
「魚」の捉え方・立ち位置についても比較する。