出版社内容情報
近年、遺伝子治療は、疾患の根本的治療を目指す革新的アプローチとして大いに期待されています。本書は、がん治療における遺伝子制御を軸としたCDC6 RNAi療法の臨床的可能性と課題について、豊富な症例と実践的知見をもとに論じた一冊です。
著者 阿保医師による最新の解説動画のQR掲載しました。
スキルス胃がんや進行再発乳がんなど予後不良な症例を対象に、同治療法の実臨床への応用例を紹介。
既存の手術・化学療法・放射線療法を補完する治療としてその意義にも触れています。
加えて「がん治療における尊厳性の保持」という倫理的側面にも言及。
特に終末期医療やQOL維持における遺伝子治療の立ち位置を明確にしています。
目次
1 遺伝子治療の衝撃
2 なぜ遺伝子治療が必要なのか
3 がん遺伝子治療(CDC6 RNAi療法)
4 スキルス胃がん治療例
5 進行乳がん治療例
6 その他の症例
7 治療の意義・適用・課題
8 尊厳あるがん治療
9 おわりに
著者等紹介
阿保義久[アボヨシヒサ]
北青山D.CLINIC院長。東京大学医学部医学科卒業(1993年)。北青山D.CLINIC院長(2000年~現在)。医療法人社団DAP理事長(2004年~現在)。東京大学医学部 腫瘍外科・血管外科 非常勤講師(2010年~2020年)。がん遺伝子治療、再生医療、下肢静脈瘤日帰り治療、無痛内視鏡検査、椎間板ヘルニアレーザー治療などを提供している。所属学会:日本癌学会、日本癌治療学会、日本再生医療学会、日本外科学会、日本臨床外科学会、日本消化器外科学会、日本脈管学会、日本大腸肛門外科学会、日本抗加齢学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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