アルファポリス文庫 シロクマのシロさんと北海道旅行記

百度 ここ愛【著】

アルファポリス（2025/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 304p／高さ 15cm
• 商品コード 9784434353222
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

自分の好きなものすら分からなくなるくらい疲れた今日を、ほっと温める優しい時間はいかがですか？
受験に失敗し、彼氏にも振られ、散々な気持ちで思わず家を飛び出した女子高生の恵。
衝動的に姉の居る北海道に向かったのだけれど、姉はまさかの不在。
けれどそこで、大きくてもふもふのシロクマに出会った。シロさんと呼んでいいという。
シロさんは、なんだか親しみやすくて、面倒見がいい。
ちょっと偉そうだけど、可愛くて許せてしまう。そこから一人と一匹の不思議な北海道旅行が始まった。
味噌ラーメン、夜パフェ、スープカレーにジンギスカン……。
北海道のおいしいがつまりにつまった、心温まる物語をめしあがれ。

内容説明

受験に失敗し、彼氏にも振られ、思わず家を飛び出した恵。衝動的に姉の居る北海道に向かったのだけれど、姉はまさかの不在。けれどそこで、大きくてもふもふのシロクマに出会った。シロさんと呼んでいいという。なんだか親しみやすくて、面倒見がいい。ちょっと偉そうだけど、可愛くて許せてしまう。そこから一人と一匹の不思議な北海道旅行が始まった。味噌ラーメン、夜パフェ、スープカレー。自分の好きなものすら分からなくなるくらい疲れた今日を、ほっと温める優しい時間はいかがですか？アルファポリス第７回ライト文芸大賞大賞。

著者等紹介

百度ここ愛［ヒャクドココア］
北海道出身。２０２４年「シロクマのシロさんと北海道旅行記」がアルファポリス「第７回ライト文芸大賞」、大賞を受賞。同作を改稿の上、出版デビューに至る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[BLANCA]

図書館の新刊コーナーで、タイトルにある「北海道旅行記」に惹かれて読んでみた。主人公の恵は大学受験に失敗し、彼氏にも振られ、口うるさい母の言葉に嫌気が差し、姉の居る北海道へ…だが、姉は不在。でも、そこで出会った大きくてもふもふのシロクマ🐻‍❄️のシロさんと北海道旅行をする事に…。シロさんに母に比較され、嫌いだけど大好きな優秀な姉の事を素直に話す恵。そんな恵に「自分で選ぶ」大切さを教えるシロさん。シロさん自身も、家族に対して孤独を感じている🐻‍❄️だった…。作家さんが北海道出身、札幌と小樽を旅した気分☺️

2025/04/27

[荒川叶]

自分で選択肢を選ぶのは大切な事。でも、自分の好きを自覚して誰かに伝えたり、行動するのは難しい。 そして人は何をしても批判する人は絶対いる。 だったら自分の心を大切に行動した方が幸せな道に進める気がする

2025/02/22

[葛城騰成]

読了しました。 北海道を巡るシロクマと恵の自分探しの旅であり、家族から現実から比べられることから逃げる旅でもありましたね。 姉と比べられて姉だけが可愛がられて、拗ねて悲しんで甘えることを忘れてしまった恵が、シロクマに心の内を吐露したことで人の愛情や優しさに気が付いていく展開が素敵でした。 北海道は人生でいつか行ってみたい場所なので、色々な観光地を描いてくれて嬉しかったです。

2025/05/08

[decomo]

この話は一体何なんだ？グルメ紀行的なのかと思ったら　グレかけてる妹と家族捨てたい姉の二人旅　そこで何故シロクマが必要なのかわからない　ちょっとねぇ　これはないよ

2025/03/29

[遠宮にけ❤️nilce]

コントロール欲求の強い親の元で、親の不安に振り回されながら育った姉妹の物語。姉は妹に、妹は姉に劣等感を抱き、互いに「自分は愛されていない」というストーリーを持っている。それぞれがその原因を自身の性質にあると感じ、自己嫌悪と闘ってきたようだ。今回、姉妹が互いを羨むのではなく、シスターフッドの関係に変化させることができたことで、劣等感を跳ね飛ばし、自分を信じて生きていけると感じた。親も子の成長に気づき、わずかに変化する兆しが見られる。二人は今後親の不完全さに対する怒りをどうしていくのか、に思いを馳せた。

2025/06/17