内容説明
古代史の根幹が変わる仮説を提唱する。日本の古代史は日本国内で完結しているものではなく、東アジアのなかで完結しているわけでもない。中央・南・西アジアを含むユーラシア大陸の歴史のなかにおいて完結しているのである。本書ではユーラシア大陸史の視点から、これまで語られなかった日本史に迫る。
目次
第1章 海を渡る人々―月氏は何処から来たのか(大陸から来た人々;韓半島から来た人々;神の社は南方系;南方から来た人々)
第2章 陸を駆ける人々―月氏の故郷を行く(草原の道の覇者;最初の文明を築いた国々;月氏の故郷―シルクロード;インドへ向う月氏;新たな覇者の興亡)
第3章 不思議の国、伽耶(伽耶とは何か;羅国とは何か;任那とは何か;金官伽耶という国;斯廬国と新羅国……三つの始祖神話がある国;成長する月氏の国、新羅;新羅の正体(要約))
第4章 倭国をめざす満族(ツングース系満族の国;広開土王は仁徳大王となる;蘇我氏は高句麗系である;ペルシャの姫君;聖徳太子の祟り)
第5章 月氏と倭国王権(月氏が辿った道(要約)
神秘と月氏のつながり
日神信仰について
採鉱民族という見方
倭国大王の系図)
著者等紹介
三津正人[ミツマサト]
1947年大阪生まれ。1970年北海道大学農学部卒業。退職後、独学で古代史の研究に取り組む。自称「古代史老人」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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