内容説明
古来より世界中で飲用されている「お茶」には多くの効能が確認されているが、同時に言語的・非言語的コミュニケーションを生み出す媒介として作用することもまた周知されている。本書では客観的分析という観点からいったん人間自体からは距離を置き、主に漱石作品を対象にお茶の介在する場面を抽出、そのコンテクストの要因分析を行うことでお茶がコミュニケーションに果たす役割を解明する。
目次
第1章 茶についての概説(茶の歴史と現状;文化の一端を担う茶;茶の薬理効果)
第2章 お茶とコミュニケーションについて(コミュニケーションとは;時間と空間;お茶の諸相)
第3章 文学作品のお茶に関する表現の内容分析と考察(分析方法;お茶の可能性;茶器のメタファー表現)
著者等紹介
山田貴子[ヤマダタカコ]
武庫川女子大学非常勤講師。1968年生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了。陽光学院外国語学部(中国福建省)非常勤講師、他。2023年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。