内容説明
生きるために、何を食べるのか?私たちの日々の「食の選択」には、自身の価値観、人生観が内包されているのです。しかし、日常的に意識することはあまりありません。文明以前のヒトは何を食べていたのか、健康のための果物・食事とは、持続可能な果樹・農業とは、そもそも果物をなぜ食べるのか、など食料システムの中心にある問題について、深く考えることはほとんどありません。本書では医科学的事実を基に「果物博士」が初めて提示いたします。
目次
序章 日本は「果物消費量」が少ない(果物摂取量の国際比較;日本人は1人1日当たり何g食べている?;果物をまいにち食べているという人は4人に1人以下!)
第1章 果物をまいにち食べて健康になる(果物と健康の歴史;果物にまつわる誤解を解く!;健康の維持・増進のための食事)
第2章 果物を哲学的、医科学的な視点で見直そう(生物としてのヒトの食事;技術の進歩と欲望;デザイナーズフーズ計画、活性酸素有害仮説の終焉;サプリより果物が豊富な植物ベースの食事が優れている理由;持続可能な地球の創出のためには果物が豊富な健康的な食事がいい;なぜ、果物を食べる必要があるのか)
第3章 果樹の生理・歴史・逸話と果物の栄養・健康機能性(果樹と野菜の違いを知る;樹種別の生理、歴史と逸話)
第4章 果物を上手に活かす(果物の甘さと美味しさ;果物を調理する場合は?;果実の貯蔵法と出回り時期)
著者等紹介
田中敬一[タナカケイイチ]
昭和24年生。弘前大学大学院農学研究科修士課程修了。農林水産省果樹試験場入省。現・つくば生命科学研究所長。(国立研究開発法人)農研機構フェロー。元・文部科学省科学技術・学術審議会専門委員。科学技術長官賞研究功績者表彰、園芸学会賞功績賞など受賞。農学博士(名古屋大学)
間苧谷徹[マオタニトオル]
昭和15年生。東京大学農学部卒業。元・農林水産省果樹試験場・場長。元・国家公務員採用1種試験委員。元・専門技術員資格試験審査委員。元・農林漁業金融公庫技術参与。元・日本果樹種苗協会専務理事。元・日本園芸農業協同組合連合会顧問。現(公財)園芸振興松島財団業務執行理事。農学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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