内容説明
車いすの色鉛筆画家、いうちちひろの世界―。一日一日を丁寧に生きる著者の、いのちの断片。絵日記画集。
著者等紹介
いうちちひろ[イウチチヒロ]
1964年東京に生まれ、兵庫県で育つ。6歳の時、先天性骨形成不全症と診断され、子ども時代の大半を施設(養護学校・病院または寮)で過ごす。1983年、日本福祉大学に入学。二十歳から念願の一人暮らし。1987年、TRYの活動と出会い、鉄道のバリアフリーを訴えながら、大阪→東京間を車いすで歩く野宿の旅をする。半年後、骨肉腫のため左骨盤から左足を切除。1989年、メインストリーム協会(自立生活センター)を仲間とともに設立。翌1990年、アメリカにて自立生活運動を学ぶ。現在、一日22時間の介助を受け、小さな庭のある家で自然の移ろいを感じながら、好きな絵を描く日々を送る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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明るい表通りで🎶
42
大学の後輩のパートナー、いうちちひろさんのいのちの歌。いのちの尊厳をやさしい絵とことばで、綴った本。「先天性骨形成不全症」という難病とともに生きる著者。車いすの色鉛筆画家。繊細なタッチの絵からこちらまで、やさしくなる世界をかもだしている。一日一日を丁寧に生きる、著者のいのちの断片記録。2025/01/19
つちのこ
39
学生時代のサークルつながりで入手。幼少期からの先天性骨形成不全症で、小学3年生から車いす生活を送る著書の絵日記。独特の世界観で表現される透明水彩と色鉛筆画に親しみが沸く。鮮やかな色彩を前面に、繊細さと大胆さ、温かみと鋭さを併せ持つ絵のタッチは、著者を特定できる作風として完成されている。植物画(ボタニカルアート)を少しかじっている私だが、到底太刀打ちできない深い味わい。絵に添えられた文章も良い。今を一生懸命に生きる著者の姿が浮かび上がってきそうな自然体の語り口に、溢れるやさしさをみた。2025/07/08




