内容説明
幾多の困難を乗り越え、したたかに平安の世を生きた紫式部の本当の素顔。
目次
序章 『紫式部日記』とは?
1章 紫式部の生涯―出仕生活前まで
2章 紫式部のスカウトマン・藤原道長について
3章 紫式部の出仕生活
4章 娘、賢子へのメッセージ?―「女房」とは
5章 敦成皇子誕生記録―土御門殿での生活
終章 紫式部の出仕生活―敦成・敦良編~、そして、その後
著者等紹介
岡本梨奈[オカモトリナ]
大阪府出身。リクルート運営のオンライン予備校「スタディサプリ」古文・漢文講師。同予備校にて高校・大学受験講座の古典のすべての講座を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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月の実
28
図書館本。大河ドラマを見て、紫式部その人に興味が出てきたので、手にとった一冊です。『紫式部日記』には中宮彰子の出産記録や手紙文体、年月不明の三つのエピソードなどが著されているそうです。それらを紫式部の生涯や、藤原道長のことなどの周辺知識を交えながら、分かりやすく解説してくれています。「現代」に置き換えて例えてくれたり、「紫式部心の声」のような感じで補足をしてくれ、すごく読みやすくて理解しやすかったです。本書を読んで、紫式部はどうやら、基本ネガティブな思考の持ち主らしいと知り、少し親しみが湧きました。2024/09/15
mocha
15
予備校の先生による紫式部という人物の案内本。確かに日記の現代語訳はところどころ出てくるが、日記そのものというよりも、日記によって分かる紫式部とその時代の宮廷の暮らしぶりが読みやすく書かれ、家系図や年表が理解を助けてくれる。「光る君へ」が面白くて、しかしこれまで紫式部にも源氏物語にも無縁だったので大河ドラマの副読本として読んだ。ドラマがかなり史実に忠実に作られており、全員藤原姓で入ってきにくい登場人物もドラマのキャストが脳内で動き、過去のシーンが蘇ってきたりして、苦労することなくスイスイ読めた。次は本編か…2024/09/08
たまりん
7
紫式部日記から紫式部がどんな人だったか想像する本。とても分かりやすく、おもしろいです。紫式部の生きた時代は産まれた家がどれだけ位の高い家かで人生が決まる。紫式部はとても知性の高い人ですが家が普通なので生活をしていくために女房として働いていますが、女の世界は大変そうで...。愚痴りたくなる気持ちは分かりますが、清少納言に対してはちょっと言い過ぎな気もします。後で残りそうな日記になぜ?あんなことを描いたのか?本当に紫式部ってどんな人だったんでしょう??2024/03/14
マーク
5
32 紫式部と藤原道長、娘の彰子。楽しく読みました ⚫︎中流以下の貴族、受領だが、父藤原為時は勉学を重ねて、花山天皇の皇太子時に教育係、天皇即位時に六位の蔵人に抜擢。曽祖父など多くの歌人がおり勅撰和歌集にも数人が選ばれた家系。 ⚫︎三歳で母20歳で姉亡くなる。あとは弟 父為時、996年越前主、紫式部23歳で新潟へ。25歳京都に戻り結婚、藤原宜孝。翌年出産賢子。2年後1001年宜孝死去 ⚫︎藤原道長の推しで紫式部登用 モテモテ和泉式部 清少納言とは面識なし 罵詈雑言 枕草子対抗 2025/04/17
ユウユウ
5
紫式部が語り出す2025/01/11
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