内容説明
紫式部の千年読み継がれる愛の喜びと苦悩。
目次
第1章 男たちの女性談義(光源氏 女は上中下の三階級だけなのか;左馬頭 妻にするならこんな女 ほか)
第2章 危険な恋のはじまり(藤壺 胸を焦がす理想的な人;藤壺 一夜っきりにしたかったのに ほか)
第3章 溺れる恋の報い(夕顔 気品をもって積極的に誘う;夕顔 従順なかわいい人 ほか)
第4章 運命のいたずら(葵上 端然と整っていて乱れのない美しい人;葵上 好きな人に忘れられるという経験をすればいいのに ほか)
第5章 夢のお告げに導かれ(明石の君 とるに足らない身分だが気品高い人;明石の君 身分違いのひどく悩みの多い結婚生活 ほか)
著者等紹介
林望[ハヤシノゾム]
1949年東京生まれ。作家・国文学者。慶應義塾大学文学部・同大学院博士課程満期退学(国文学)。東横学園女子短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社/文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(P・コーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞受賞。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。学術論文、エッセイ、小説、歌曲の詩作、能評論等、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もえ
20
図書館の先輩のお勧め本。源氏物語をまだ読んだことのない若い人向けに書かれたもので、全ての頁に彩り豊かな挿絵を入れて、印象的なエピソードや登場人物を原文も混えて紹介している。どれもさらっと流しているので深みはないが、源氏物語の入門にはちょうど良いかもしれない。四十一帖の幻で、最愛の紫上がなくなって1年経った源氏が、紫上の手紙を破り捨て煙となって雲の上までのぼっていくエピソードの挿絵を見ていると、竹取物語の最後に出てくるシーンを彷彿とさせる。紫式部の時代には完成していた竹取物語へのリスペクトが感じられた。2023/10/19
athnete10
0
平安時代でも、話が長い奴はモテないんだな、とわかる一節があった。2024/06/15
はる熊猫
0
大昔のフィクションとはいえ、源氏の身勝手さにウンザリする。「夕顔=あざと女子」というのはもはや共通認識なのか。2023/11/05
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