内容説明
江戸期の性愛文化を謳う。「白魚の力帆柱引き起こし」「顔が火で娘とばした事が知れ」「相撲より多いは恋の手管にて」など47艶句。
目次
命なり死ぬる死ぬるとかすかなり
はずかしき帯といてから打ちわすれ
行末は誰が肌ふれん紅の花
牝獣となりて女史哭く牡丹の夜
朝ぐもり女の羞恥掌に残る
いま出ますいま行きますと渡し船
たっぷりと子は呑む親は喰らう乳
赤貝の真珠をさぐる面白さ
ふるうのは夜這いと胴を据えた後
相撲より多いは恋の手管にて
赤い月、にんげん白き足そらす
あそこでか、此処でかと囁きて
貴妃にこりアノおなめさす遊ばすか
山伏の独鈷くわえる無言の場
赤貝の味わい蛸の味がする
女のよれる黒髪は味が妙
紅葉をするとへのこはひだるがり
泣けばこそ別れを惜しめ女悦丸
顔が火で娘とばした事が知れ
目を吹いてもらうた礼に口を吸ふ〔ほか〕