内容説明
スロヴァキアで刊行され、ロシア語にも翻訳され好評を博した、『Ｔｉｅｄ ｄｏｗｎ ｂｙ Ｔｉｍｅ』が、日本語訳で発刊。主人公であるマットは、原子炉の事故で行方不明になった妻子を探すため、手を尽くす。しかし、周囲の人の理解を得られぬまま、しだいにマットは孤立していく。現実と夢の世界を渡り歩くマットは、妻子を見つけられるのか―。ストーリーに色を添える霊妙なカラー挿画もご堪能いただきたい。
著者等紹介
レパ，マルティン［レパ，マルティン］ ［Ｒｅｐａ，Ｍａｒｔｉｎ］
生１９７１年、ブラチスラヴァ市。ブラチスラヴァ市経済大学を卒業後、通信、電力及び金融の分野で働く。専門は戦略、企業開発及び事業開発。仕事を全力で進めながらも、心も満たされるものを探しもとめたところ、それを書くことに見出す。自分の物語を読者とシェアーし、その反響を確かめるため、マット・ヴァン・デン・ブリルというペンネームを使ってネットで複数の散文を発表した。反響は良かった。やがて小説を書き始め、この作品、「時に囚われて」が誕生した。現在は郵便銀行で働きながら、二冊目の小説を執筆中。二人の子供、マクスィミリアーンとアメーリアの父親
シュチプラーニ，ラジスラウ［シュチプラーニ，ラジスラウ］ ［Ｓｔｉｂｒａｎｙｉ，Ｌａｄｉｓｌａｖ］
生１９１４年、ニトラ市。没１９８５年、ブラチスラヴァ市。スロヴァキアの版画家、画家。著者の祖父にあたる。同じくニトラ市生まれの彫刻家、ティボル・バールトファイが親友。そのキャリアをパルティザンスケ市のパチャ社、グラフィック・デザイン部長として始めた。１９４７年にトマーシュ・Ｊ・バチャから、当社のブランドを米国で支えるようにという魅カ的な指名を受け、楽しみにしていたが、妻がちょうど出産をひかえていたため、米国への出発が延期された。１９４８年に政治体制の変化が起き、それによって米国移動のチャンスは奪われた。その後はドウナイ百貨店及びｒｐＫ〇文化・レクリエーション施設」のグラフィック・デザイン部長を務め、ポスター及び広告の製作も手掛けるかたわら、パルティザンスケ市及びニトラ市で個展を開く。子供４人をもうけ、孫６人がいる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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