著者等紹介
きみはらなりすけ[キミハラナリスケ]
福島県須賀川市出身。幼い頃に見たアニメや特撮ヒーローの影響からか正義感が強く、成人後は政治家を志し市議会議員を一期務める。その後、東日本大震災を経験して人生観が変わり、人々の心に残る美しいものを作りたいという考えに至り、自伝的選挙啓発映画「ニート選挙」を製作。その後、本格的に映像の仕事をしようと上京。撮影所での経験から着想を得て『空想特撮小説~怪人家族の総選挙』を執筆し、児童文学作家デビュー。映像化も目指している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きみちゃん(きみはらなりすけ・鈴木公成)
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特撮ヒーローの怪人が現実に現れる話はこれまでにもあったかもしれないが、本作では怪人達が人間との共存に挑む。そこに立ちふさがるのは、人間たちの不理解であり、現実の法律の壁である。怪人達に人権はあるのか?そんなシミュレーションが行われている本作は、東映特撮をモデルにしながらも、円谷プロのウルトラQに近く、「空想特撮」を冠した意図が読み取れる。児童文学として見ても、「創作物に命が宿る」「創作の世界からキャラが飛び出す」「人間たちの驕った考えが正される」といった名作的要素が含まれており、古典になりうる作品である。2023/06/19