内容説明
―大正十年。職業婦人になるべく上京した椎葉桜子は、大家に紹介された奇妙な探偵事務所で、お手伝いとして働き始める。そこにいたのは、およそ探偵には見えない美貌の男、犬神零と、不遜にして不思議な雰囲気の少年、ハルアキ。彼らが専門に扱うのは、人が起こした事件ではなく、呪いが引き起こす『怪異』と呼ばれる事象だった。ある日、桜子は零の調査に同行する事になり―
著者等紹介
山岸マロニィ[ヤマギシマロニィ]
第4回アルファポリスキャラ文芸大賞にて『犬神心霊探偵社 第壱話“扉”』で奨励賞を受賞。改題・改稿を経て、『久遠の呪祓師―怪異探偵犬神零の大正帝都アヤカシ奇譚』として出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫音みけ
3
美丈夫の探偵、ワケ有り女子、謎のショタが繰り広げる退魔ファンタジー。三人ともそれぞれの持ち味があって大変美味。特に探偵の零は存在自体が癖の塊。刺さる人にはブッ刺さるかも。2話収録でどちらもバトル描写が圧巻でした。ほんのり切ない要素もあって面白かった。2024/01/02
桜城誠
2
世界観設定は好みだったものの、桜子の強気な性格が合わず……。鴉揚羽の話は桜子がでしゃばらなかったので楽しめたが、扉の話は完全に足手まといだったためイライラしてしまった。 重要アイテムを忘れる→ピンチ→ハルアキが助けに来る。という展開が2回続いたときは流石に学習しろよと思った。 零の謎は気になるので続刊出たら買うかもしれない。2023/01/22