鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない

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鳥類学者の半分は、鳥類学ではできてない

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103509134
  • NDC分類 488.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

主戦場は、岩壁登攀、洞窟探検、学会運営、ラジオ出演――あれ? 爆笑の第3弾! 降り注ぐ火山灰の下で愛を交わすカツオドリの数をかぞえ、学問のためならネコの糞の採集にも精を出す。「子ども科学電話相談」で華麗なる回答を決めたかと思えば、鳥類からカッパに進化するプロセスに思いをはせる。ああ、鳥類学を普及する天竺までの道は曲がりくねって――楽しい! 累計20万部超の大人気「理系蛮族」エッセイ。

内容説明

調査機材が溶岩に埋没しても、調査地が地図から消滅しても、研究者の探求心はとどまるところを知らない。降り注ぐ火山灰の下で愛を交わすカツオドリの数をかぞえ、学問のためならネコの糞の採集にも精を出す。「子ども科学電話相談」で華麗なる回答を決めたかと思えば、鳥類からカッパに進化するプロセスに思いをはせる。研究の過程も、研究者の日常も、最短距離の一本道ではない。だから、楽しい!『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』著者による爆笑エッセイ第3弾!!

目次

第一章 鳥類学者は窮地に笑う(西之島ダイアリー“起:エレキング症候群”;西之島ダイアリー“承:甘美で致死的な罠” ほか)
第二章 鳥類学者は偶然を愛し偶然に愛される(南島の洞窟には骨が落ちている side‐A;南島の洞窟には骨が落ちている side‐B ほか)
第三章 鳥類学者、エデンを夢見る(雨が降ったので今日は休憩;西之島ダイアリー“転:金子さんの言うとおり” ほか)
第四章 鳥類学者、カッパと戯れる(本当は、考古学者になりたかった;カッパ、カパパパ、カッパッパー ほか)
第五章 鳥類学者は屋内でも羽ばたく(アシンメトリ・ロマンティック・ストーリー;ラジオに出ようよ ほか)

著者等紹介

川上和人[カワカミカズト]
1973年生まれ。東京大学農学部林学科卒、同大学院農学生命科学研究科中退。農学博士。森林総合研究所北海道支所地域研究監。著書多数。図鑑の監修も多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさおか つる

16
私は一般向けの文章を書くのが大好きだ。もしも私に研究力が満ち満ちていたなら、きっと研究そのものに全身全霊を傾け、それほど文章を書いていなかったろう。そうでなかったからこそ、ここでこうして読者の皆さんにまみえることができた。そんな機会が得られたことに感謝している。要するに何が言いたいかというと、ほら、あれである。映画で時々ある、最後にタイトルが意味ありげに出てくる演出である。2025/07/19

ぐっち

16
この本の刊行記念のバード川上氏と前野ウルド氏の対談「鳥類学者が半分で、昆虫学者がもう半分」を録画で見た。なんか同じカテゴリに分類されそうなお二人だが、リアルでは無口なウルド氏とは対照的に、本の通りの語り口調の川上氏が印象的だった。本書は、西ノ島の様子の移り変わりや、サグラダファミリアな新島や、ハンプティ・ダンプティ問題の骨拾いや島の元の姿など、鳥類学者な箇所が面白かった。あと「こども科学電話相談」も良かった。西ノ島は引き続きどうなって行くのか知りたい。2025/07/13

とんかつラバー

16
研究者というとその道に狭く深くってイメージだが、氏の場合、学会の準備や子供向けのラジオ番組の回答など「鳥のことを一般人に噛み砕いて説明し、興味を持ってもらう」事も仕事。コミュ力、企画力、行動力、想像力…いろんな能力が必要。相変わらずのバード川上節が炸裂だが、初めて読むなら無人島での命がけの調査が書かれた「無人島、研究と冒険、半分半分。」のほうが読みやすくておすすめ2025/06/16

フク

10
#読了 鳥類学者によるサイエンスエッセイ。 西之島の調査から学会運営の裏側、こども科学電話まで、内容は多岐にわたる。 「みんな違ってみんなダメ」だったネオ西之島の繁殖問題にK/Pg境界が見える。 非対称の例示としてMS-06からRX-93に行かずにゴッドマーズが出てくるところに著者の本気を感じた。2025/07/23

ちょこ

9
相変わらずのバード川上が好き。ここから研究者を目指す子供って絶対いると思うんだ。それは鳥類学者ではないかもだけどバード川上に憧れて研究者の世界に飛び込む子供はいるだろう。とにかく文章が読みやすくてエンターテイメントに徹してるのはやっぱり読んでて楽しい。2025/06/22

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