目次
アイロンをかけハンカチの過去を消す
秋田小町コシヒカラせて稲を刈る
穴だけの眼に睨まれて目刺食ふ
あの雲のどこかに雷の子ども
一行の自分史を書きかたつむり
海原をもちあげてゐる鯨かな
お引越スミレは移植鏝にのり
かき氷どの部分からくずさうか
缶詰にしてしまひたい鰯雲
帰省子を見送る親のすつから感〔ほか〕
著者等紹介
八木健[ヤギケン]
1940年(昭和15年)2月19日静岡県生まれ。静岡県榛原郡吉田町立自彊小学校、吉田北中学校、榛原高校卒業。日本大学芸術学部放送学科卒業。経歴、NHKアナウンサーとして40年勤務。NHK BS「俳句王国」司会10年。愛媛大学俳句学講師。愛媛医療専門大学校俳句講座講師。人間環境大学俳句講座講師。日本農業新聞俳句欄選者。国重要文化財・萬翠荘館長。現職、月刊誌「俳壇」滑稽俳句欄選者20年。滑稽俳句協会会長。俳句美術館館長。愛媛CATV句会番組「八木健の俳句遊遊」企画制作・主宰。愛媛CATV句会番組「八木健の川柳天国」企画制作・主宰。愚陀佛庵句会「松風会」主宰、ネット俳句講座「365日読むだけで俳人になれる講座」講師。日本農業新聞川柳欄選者。浪曲・虎造節保存会創立名誉会長
柳沢京子[ヤナギサワキョウコ]
1944年(昭和19年)3月1日長野県生まれ。1966年信州大学教育学部卒業、在学中にきりえ独創。信越放送勤務を経て独立。1977年「一茶かるた」刊行、県内外で原画展。1985年朝日新聞木曜版にきりえと詩の連載。ドイツ俳諧人との交流でドイツ13都市巡回展。1996年株式会社柳沢京子事務所設立。1998年長野冬季オリンピックでは選手役員にきりえ版画贈呈(企画コカ・コーラ社)NHK地域放送文化賞受賞。国内各地、ニューヨーク、フランス巡回展など多数。長野県に根を下ろしさまざまな分野に精通し、その活動は郷土愛に満ちている。学校法人上田煌桜学園さくら国際高等学校副校長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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