出版社内容情報
塚田浩司[ツカダコウジ]
著・文・その他
内容説明
「コイ」とはどんなものかしら?あなたの知らない「コイ」の味!?挫折少女と屈折少年、「和食の甲子園」を目指すっ!!第2回ステキブンゲイ大賞大賞受賞作。
著者等紹介
塚田浩司[ツカダコウジ]
1983年長野県千曲市生まれ。日本料理店「柏屋料理店」七代目当主。2017年「オトナバー」で坊っちゃん文学賞ショートショート部門大賞、2022年「WASHOKU~コイ物語~」で第二回ステキブンゲイ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
43
アイドルオーディションの最終に残ったものの落選。気落ちして無気力になっていた綾音に、学内の人気者潤より、和食グランプリへの挑戦の相方として誘われる。佐久地方の郷土料理鯉コクから、鯉を使った4品で見事グランプリを取るまでが描かれていました。テレビで似たようなのを見たことがあったので、脳内再生されながら読みました。2022/12/18
*+:。.もも.。:+*
26
長野県佐久市が舞台。実在するお店がたくさん出てくるので知ってる人は嬉しいポイントかな。実家が料亭の男の子とアイドルを目指している女の子が和食の甲子園とも呼べるWASHOKUグランプリに出場する。ライバルとの違いを見せるために特産の佐久鯉を使ったメニューで挑む。「鯉」と「恋」を掛けたタイトルだけど最後の最後まで色恋を押し出してこなかったのは好感が持てる。作者自身が日本料理店の7代目とのこと。自分がモデルなのかな?2023/02/06
蜂賀三月
5
和食グランプリを通して夢と絆を繋いでいく物語。 綾音と潤、ふたりの成長がまっすぐ心のなかに残り、今すぐにでも走り出したい気持ちになる。自分の夢や目標をこの小説が応援してくれている。そんな感情を読後に残してくれる素晴らしい作品でした。 夢を諦めたくなったとき、何度でも読み返したいです。 『コイのレシピ』はエンタメ性が高く、またクセのない文章から普段読書をしない方でも十分に読みやすい作品になっていると思います。展開は間延びした感じもなく、駆け抜けるように読み進めることができました。おすすめです。2022/10/08
あるぱか
4
著者の方が現役の料理人ということで気になって読みました。高校生の一夏の青春のお話。お話自体は爽やかで読みやすかったです。鯉の料理は食べたことないので、どんな感じなのか気になりました。キャラクターがいかにも青春真っ只中っていう感じなのでみんな頑張れ!と応援したくなる本です。2022/11/16
カゲツナ
3
スッと物語に入り込めて、和食の甲子園に挑戦する二人を気づけば応援してましたよ。 ハラハラドキドキする場面もあれば、ウルッとなる場面も。 楽しませてもらいました。 これ、第二回ステキブンゲイ大賞受賞作品です。2022/10/15