内容説明
謎の幻聴に悩まされ、仕事でもうまく行かずと踏んだり蹴ったりの日々を過ごす瑠璃。そんな彼女はひょんなことから、人嫌いで有名な『もののけ絵師』、龍玄のところに居候することになった。そこで自分の聞いていた『声』がもののけ達のものだったと知る。騒がしくも、愛らしく日々を満喫するもののけ達に、瑠璃の疲れた心はだんだんと和んでいく。同時に龍玄からの優しい言葉に心ときめかされて…?もののけまみれなお屋敷は今日も賑やかで幸福です!第四回ほっこり・じんわり大賞大賞受賞作品。
著者等紹介
神原オホカミ[カンバラオホカミ]
2022年商業デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どんぐり@京都の何処かで
14
お正月にジャケ買い、当たり!和みますね。暖かいですね。謎の幻聴に幼い頃から悩まされた瑠璃は就職した今も苦しみ自己肯定感が低く、鬱となり好きだった会社を退職、大学で日本画を専攻していた縁でもののけ絵師といわれた有名な画家、龍玄の元へ住み込みお手伝いとして雇われる。二人の共通点、それはもののけが・・決してそれまで幸多かったわけではない二人が織り成すほっこりハートフルな年末年始。賑やかで幸福な日々の幕開けです。2巻あるじゃん、買おう!2025/01/08
悠
9
もののけ絵師龍玄さんのお屋敷にお手伝いとして住み込むことになった瑠璃さん。 瑠璃さんは、見えない者たちの声が聞こえることで家族と上手くいかず、仕事も体調を崩し辞めてしまう。新しい仕事と住居を探そうとしている矢先ひょんなことから人嫌いのもののけ絵師のところに居候…お手伝いとしてすみこむことに。 もののけが見えるが声が聞けない絵師と姿は見えないが声が聞こえるお手伝いさんの静かで賑やかな毎日…楽しそうだ!龍玄さんの描くもののけ、みてみたい。2巻目を読みます笑!2024/10/31
紅羽
8
もののけ達の声は聴こえるけど姿は見えず、その事で幻聴だと思い苦しんでいた瑠璃と、もののけ達の姿は見えるけど、声は聴こえない日本画家の龍玄が出会い、生活を共にする事で癒されていくほっこり系の作品。長い事、幻聴に苦しんできた瑠璃が龍玄との出会いを経て、自分の持つ力を肯定的に捉える事が出来て、最後はギクシャクしていた家族とも打ち解けていく過程に心が温かくなりました。続編があるなら次は先生の元奥様が登場したりして…。2022/11/09
陽ちゃん
6
もののけの見える絵師龍玄と、彼のもとに助手兼お手伝いとして居候することになったもののけの声だけが聞こえる瑠璃。自分を否定して生きてきた瑠璃を励ます龍玄の優しさにくらっときちゃいました。紫色の家鳴りの桔梗や、ずっと瑠璃に付いていたフクロウのようなフク、そして、龍玄の家にわんさかいるというその他のもののけたちとの生活が楽しそうで、やっと子どもの頃からの苦しみから開放された瑠璃にほっとしました。家族とも分かりあえたようですし、これからも龍玄やもののけたちとお幸せにって感じですね。2022/11/06
あずとも
6
もののけ達と過ごすまったりライフ。出来上がった作品に住むあやかし達を想像するのが楽しいしすごく癒される。2022/09/18