内容説明
はじまりは、火の不始末とちぐはぐな鍋料理だった。骨折入院を機にさらに症状が進んでいく。認知症の母親を抱えたひとつの家族の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりみ
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認知症になった親の介護の物語。認知症の有病率にまずはびっくり。これは親のことはもちろん、自分についても考えさせられる。長生きしたくないなぁ~とまで思ってしまう。自分が認知症になったら、安らかに死ぬ自由が欲しい。自分が自分じゃなくなるのは怖いし、みんなに迷惑をかけてまで、生きていたいとは思わない。こうやって、自分についてははっきりと言えるけど、これが親や夫のこととなると、また複雑な心情になってしまうんだよね。延命治療とかの選択って、本人以外がするのは、本当に大変なこと。読んだだけで心労がすごい…。2022/08/17