内容説明
誰かの「特別になりたい」と思いながら、日々を過ごしていた高校生の櫂。しかし、そんな彼は突然異世界に召喚され、「慈雨の神子」としてその地に雨を降らせろと命じられてしまう。特別と言っても、こんなことを望んでいた訳じゃない!無茶な命令に混乱した櫂の元に、二人の騎士が現れる。櫂の心が揺らぐたび、甘くなだめる守護者、サイード。寡黙だが、櫂の敵を許さない近衛騎士、ダルガート。そしてどうやら、彼らが櫂に触れることと「慈雨の神子」としての役割は何やら関係しているようで―孤独な神子を揺り動かす騎士の愛情。―とめどなく降り注ぐ愛が「運命」を芽吹かせる。
著者等紹介
伊藤クロエ[イトウクロエ]
2020年12月の誕生日を機にWeb投稿を始める。2021年2月に連載を開始した『月の砂漠に銀の雨』で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こつめ
2
アラブな異世界に雨をもたらすとして転移した神子と2人の素敵な騎士の話。サイードの柔和な感じと、ダルガートの雄々しい感じの対比が良く、2人で神子をこうでもかと可愛がり、3人で幸せになるハッピー3Pでとても良かった。2人とも本来はとても武骨で冷淡な騎士なようなのに、カイにはとことん甘く全身で尽くしてるとこが最高。続編をアルファポリスで読んでる途中。とても長く読み応えあり。それにしても伊東七つ生先生の絵が素敵。2023/12/14
栫
0
砂漠の国に召喚され、雨を降らす神子のお話。 これ続刊出るよね?だってまだ神殿から出てないもん。どの国の神子になるか確定しましたよって段階。それに、元の世界でカイがその姿を消す瞬間を第三者が見てるシーンがあえてある。それってその元の世界でどうなってるか、もしくはどこかのタイミングで一旦帰るターンが来るのでは?って。この作品好きかも。感情で天候を操る能力ではあるんだけど、ちょっとそれ気づいたカイは、気にするなと言われても今後気にちゃいそう。だって、あっ、神子様今そんな感情なんだぁって傍から分かっちゃうわけだし2023/08/02