内容説明
誰かの「特別になりたい」と思いながら、日々を過ごしていた高校生の櫂。しかし、そんな彼は突然異世界に召喚され、「慈雨の神子」としてその地に雨を降らせろと命じられてしまう。特別と言っても、こんなことを望んでいた訳じゃない!無茶な命令に混乱した櫂の元に、二人の騎士が現れる。櫂の心が揺らぐたび、甘くなだめる守護者、サイード。寡黙だが、櫂の敵を許さない近衛騎士、ダルガート。そしてどうやら、彼らが櫂に触れることと「慈雨の神子」としての役割は何やら関係しているようで―孤独な神子を揺り動かす騎士の愛情。―とめどなく降り注ぐ愛が「運命」を芽吹かせる。
著者等紹介
伊藤クロエ[イトウクロエ]
2020年12月の誕生日を機にWeb投稿を始める。2021年2月に連載を開始した『月の砂漠に銀の雨』で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てみさま
6
『慈雨の神子』として召喚されたカイが、二人の騎士と共にこの世界で生きていこうと決意するまでの物語。カイのコントロール出来ない涙と感情は神子だから?受けとして目覚めたのも?「我が運命」「我が喜び」なんてサイードやダルガートだから許されるセリフよな。web版は未読。どんな設定や展開があるにせよ、三人がずっと一緒で幸せであれば良いな。2024/08/30
栫
3
砂漠の国に召喚され、雨を降らす神子のお話。 これ続刊出るよね?だってまだ神殿から出てないもん。どの国の神子になるか確定しましたよって段階。それに、元の世界でカイがその姿を消す瞬間を第三者が見てるシーンがあえてある。それってその元の世界でどうなってるか、もしくはどこかのタイミングで一旦帰るターンが来るのでは?って。この作品好きかも。感情で天候を操る能力ではあるんだけど、ちょっとそれ気づいたカイは、気にするなと言われても今後気にちゃいそう。だって、あっ、神子様今そんな感情なんだぁって傍から分かっちゃうわけだし2023/08/02