内容説明
桧山蓮はある日、幼なじみで優等生の茅部美晴が、教室の窓ガラスを割る場面を目撃する。突然の暴挙に驚いた蓮が思わず声をかけると、美晴は目に涙を浮かべて言った。―私が見えるの?彼女が患っていたのは「透明病」。その病は、なんの前触れもなく徐々に周りから認識されなくなることからそう呼ばれているらしい。蓮は美晴を救うため透明病について調べ始めるが、解決の糸口はつかめない。美晴の透明化が進んでいく絶望的な状況の中、蓮が出した答えとは…?アルファポリス第3回ライト文芸大賞切ない別れ賞受賞作品。
著者等紹介
糸烏四季乃[イトウシキノ]
北海道出身。2020年、『この世界で僕だけが透明の色を知っている』がアルファポリス「第3回ライト文芸大賞」で「切ない別れ賞」を獲得、書籍化に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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