内容説明
砂利の採取場で、彼女はそれを見つけました。りゅうなのです。りゅうといっても誰もが想像する、大きなものではありません。でも、ほんもののりゅうでした。まあ、口から火をはいたわけではないのですが。きっと、そのりゅうがまだ小さかったからかもしれません。パパはレーネのとなりに座って一緒に見ていました。「かわいいね、レーネ」とパパは言いました。「しばらく水槽で飼っててもいいよ。でもね、えーと、それはトカゲだよ」寂しがりやの女の子とその子が創り出したりゅうのドロムレへの思いを、語る美しい物語。―でも、(ほんとうに)これは女の子の作り出した空想なんだろうか。
著者等紹介
ヴィーゼベク,カレン[ヴィーゼベク,カレン] [Videbek,Karen]
デンマークの人気作家。1970年代後半から、児童向け短編を数多く発表。子どもを主人公にして、その子の性格等から生ずる日常の問題性を扱うものが多い
キッゼ,トーモズ[キッゼ,トーモズ] [Kidde,Thormod]
デンマーク人挿絵画家
村井誠人[ムライマコト]
早稲田大学文学部教授を経て、早稲田大学名誉教授。専門は北欧近代史。1947年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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