内容説明
何かとツイていない大学生の加納九重は、アルバイトを探していたある日、ひょんなことから土屋霊能事務所を訪れる。そこで所長の土屋は、九重が不運なのは九尾の狐に憑かれているせいであり、憑かれた前世の記憶を思い出し、金さえ払えば自分が祓ってやると申し出た。九重は不審に思い断ろうとするものの、結局は事務所でアルバイトをすることに。次第に前世の記憶を取り戻す九重だったが、そこには九尾の狐との因縁が隠されていた―。
著者等紹介
上野そら[ウワノソラ]
2016年にWeb上に掲載した「わたしのげぼく」で第9回アルファポリス絵本・児童書大賞に参加し、同作にて出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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にゃうぴょん
9
さらっと読めました。不幸体質の九重さんが霊能事務所で九尾の狐を祓ってもらう為バイトを始めるお話でした。九尾の狐との因縁からの結末は哀しくぐっときました。2020/08/27
あずとも
6
不運体質の主人公が九尾の狐に憑かれていると知り祓ってもらう為に霊能事務所でアルバイトを始めて・・・という話。突っ込みどころもあるけれど楽しく読めた。2020/03/01
悠
5
大学生の九重さんは九尾の狐に憑かれている 祓うためには憑かれる事になった前世を思い出さないてはいけない。そのために土屋霊能事務所でバイトすることになる。思いの外早く霊能力目覚める九重さん。思い出した前世・・・。8回目の今回人間として転生した九重さん、全てを思い出した彼女が選んた結末・・・切ないけれど優しいお話でした。九尾の狐の名前も素敵でした。2024/06/19
わぴねむ
2
もふもふドタバタラブコメ的なものをイメージしていたら、心温まる切ないお話だった。読んでよかった。2020/11/26