内容説明
「妙好人」はふつう浄土真宗の在俗の篤信者を指しますが、その中核から離れたところに良寛や熊谷守一のような人がいます。「還相的人格」が光となって周囲を照らし出す人達です。本書では、妙好人の特質を抽出するのと同時に、とくに熊谷守一の生涯をたどり、仙人ではなく妙好人とみなされる根拠を探ります。
目次
まえがき 「何歳の子供の絵ですか」
第1章 良寛、熊谷守一は妙好人だったのか(宗派とは無関係な妙好人;妙好人の特性;仙人か天狗か ほか)
第2章 熊谷守一の生涯―宇宙と一体化した男(家族歴;自分のカラに閉じこもる;人を押しのけるのは嫌い ほか)
第3章 近代妙好人・因幡の源左(「妙好人」と『妙好人伝』;鈴木大拙の霊性的世界―讃岐の庄松;柳宗悦の「妙好人」論―浅原才市 ほか)
あとがき―「熊谷守一は仙人ではなく、妙好人だった」
著者等紹介
岸田緑渓[キシダリョクケイ]
昭和20年島根県生まれ。元セント・アンドルーズ大学客員研究員。現在、浄土真宗本願寺派僧侶(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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