目次
1 昔話とその周辺(「かにかに、こそこそ」;「虹」のおはなしあれこれ;「かさじぞう」;「聴耳頭巾」;「馬方と山姥」 ほか)
2 語りながら考えたこと(語りながら考えたこと;子どもとおはなし;語ること;選ぶこと;ことば ことば ことば ほか)
著者等紹介
筒井悦子[ツツイエツコ]
山形県に生まれる。岡山大学文学部英文科卒。1974年より岡山にて「草の実文庫」を主宰し今日に至る。1975年ストーリーテリングの研修を受け、1976年数人の仲間と岡山ストーリーテリング研究会を作る。文庫、図書館、幼稚園、学校、地域の公民館などでお話を語り、ストーリーテリング研修会の講師も務める。「アジア民間説話学会」、「岡山昔話研究会」会員。「岡山ストーリーテリング研究会」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のん@絵本童話専門
4
小澤俊夫さんと昔話における方言についての意見で対立しているように思い、筒井悦子さんの昔話論についてこちらを読みました。語り手としてのエッセイ的な話が多く、知識を得たい人には最初ぼやーっと感じてしまうかもしれません。個々の関連性は薄いので、好きなところから読んで大丈夫、Ⅰ章もⅡ章も後半部分に、昔話絵本を与えることについてや昔話の方言についてなど、知りたい内容が書かれていました。読むこと聞くこと語ることの大切さや意義を終始おっしゃっておられます。2021/03/07
akiu
2
ストーリーテリングの活動をする著者が、昔話や語り、ことば等について考えたエッセイ。90年代に書いたもののまとめ。絵本の読み聞かせではない世界。素話の難しさはわかっているつもり。とにかく「ことば」を「語ること」に対するこだわりが尋常ではないと感じた。「ことば」では、『おおきなかぶ』の色んなバージョン(教科書版も!)を読み比べ、単語から助詞のひとつひとつまで分析する。そして、「語ること」では、語り方などの前に、お話そのものに心をこめてイメージしながら語ることと、聞き手について考えることを説く。良かった。2020/01/17
てぃうり
1
筒井先生・・・泣いてしまう。2020/09/30