内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の文庫第5弾!!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
169
美音の初めて酒を飲んだ時のきっかけに笑った。まあ、人によって理由はいろいろあるよね。“ぼったくり”のメニューは、あいかわらず美味しそう。酒の紹介だけでなく、料理のレシピがあるとうれしいな。物語の方は、いろいろありましたね。美音と要も急接近。お互いに正直な気持ちになってほしいな。歳を重ねていくと、親が絡む墓とか様々な問題がでてくるよね。自分は、おかげさまでそんな心配はないからありがたい。次作は、もちろん美音と要の二人の関係が気になるけど、呑兵衛の自分には、どんな酒と料理がでてくるのかの方が楽しみかな。2022/05/29
あすなろ
103
ただし、新物にあらず! と秋に実を取って新物よりも冷凍物の秋刀魚を敢えて炭火で焼いて出す居酒屋。そんな居酒屋を切り盛りする美音は、二十歳になり初めて頼んだお酒は生中。そんなシリーズも5巻目。そんな彼女の生い立ちに触れながら、遂に要との間に進展が…。相変わらず旨そうな肴と酒。それにイイ空間の居酒屋。酒の飲み方。そんな事も交えながら愉しくこちらも馴染みの居酒屋にまるで居るかの様に温かく今回も読了。2021/01/31
Nao Funasoko
53
もはや、ワタシよりも母のほうが楽しみにしている作品。シリーズ第5弾。とうとう要との関係が動いた。墓のハナシはつい先日自身のものでもあったのでフムフムと。2019/01/10
yu
52
Kindleにて読了。要さんと美音がついに!!!お墓問題とか、秋刀魚の産地とか、色々と詰め込まれているものの、楽しく読了。2019/05/24
よっち
43
屋上農園とか呉竹のことだったり美音たちのために奔走する要さん。いろいろな人と縁ができていい感じに話がまとまっていく流れがいいですね。かと思いきやあれから進展がないのかなと思いかけていた二人が、一緒にバーに行って美音のお酒エピソードが出てきたり、思ってもみなかった急展開もあったりで、今までの感じからして一気にここまで進展すると思わなかったから正直びっくりしました。でも実家のお墓問題はほんと難しいですよね(自分も他人事じゃない)。ようやく動き出した美音と要の関係がこれからどう変わってゆくのかとても楽しみです。2019/03/12