内容説明
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の文庫第4弾!!
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
柊文庫本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
208
いつまでも街の景色が変わらないということは、残念ながらない。スーパー呉竹も愛されながらも閉店は致し方ないかな。そんな中で居酒屋ぼったくりは変わらずに営業してほしい。今作の紹介された6品中4品を飲んでた。居酒屋ぼったくりの酒のメニュー、いいチョイスしてるなあ。シンゾウさんと酒の話で語りたいな。親子間の距離や悩みの話がメイン。途中で変化球を交えた話もあり、居酒屋ぼったくりは今日も楽しい常連達の話と美味しい料理とお酒で絶好調でした。2021/06/25
あすなろ
113
居酒屋ぼったくりの物語に、休肝日のテーマが出てくる程、シリーズとして成れて来た巻。そして、美音が要の家へひょんなことから行き、母堂様と逢う。なかなか料理・酒が旨そうなことはこのシリーズならば同然のことながら、その他のストーリー展開もこれから期待できる巻だったと思うのである。今、僕の癒しの読書のチョイスとなっている本作。また、機会を見て次巻を。2020/11/01
yu
52
Kindleにて読了。要さんと美音の距離がぐっと縮まった回。2019/05/24
ユメ
49
ショッピングセンターができるという一大事から、各家庭の困り事まで。居酒屋「ぼったくり」の常連である商店街の住人ひとりひとりと向き合いながら、美音自身も人生について葛藤し、成長してゆく巻。旨い料理を味わえる喜びを居合わせた皆で分かち合い、思い悩む者がいれば肩の荷を軽くしてやる。「ぼったくり」という場所の稀有な温かさがいっそう心に沁みた。美音と要の関係も動き出す。客に好意を寄せる自分を責める美音の生真面目さが愛しかったり、そんな美音の想いにうっすら気付いてニヤニヤする要がニクかったり、じれったくも微笑ましい。2019/02/02
よっち
46
近所にショッピングセンターができる話が浮上して商店街への影響が心配される中、ふとしたきっかけから美音と要の距離感も少しずつ変わってゆく第四弾。身近なスーパー呉竹閉店の話も出たりで周辺環境の変化や影響が気になるところですが、ショッピングセンターの方針変更に要が何らかの形で関わったんでしょうかね。いろいろ美音や要の掘り下げがあったりしましたけど、要の確信犯的っぽい行動や思わぬアクシデントがあったとはいえ、ここでまさかの思ってもみなかった大前進じゃないですか。ようやく二人の関係も動き出しそうで次巻が楽しみです。2018/11/05
-
- 和書
- なぜ戦争はよくないか
-
- 和書
- 二つの涙