内容説明
昔話「かちかち山」を太宰治が独自の解釈と切り口でアレンジ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
67
とてもオシャレな装丁の太宰治『カチカチ山』2018年刊。パブリック・ブレイン発行。全ページ凝ったイラストで完成度高い!まるでこだわりの同人誌仕様▽兎は残酷な少女、惨めな狸は兎に恋をしている醜男。狸の愚かで醜悪なことといったら…若くて美しい娘が何故自分に気があると勘違い出来るのか?兎は兎で、若さゆえの残酷さで狸を手玉にとり追い詰めていく。「女性にはすべて、この無慈悲な兎が一匹住んでいるし、男性には、あの善良な狸がいつも溺れかかってあがいている」▽わたしには狸が善良だと思われない。あれはただの愚か者だ。2021/08/06
読書家さん#fUYoZW
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原作とは全然違った内容 うさぎの少女が憎いけどかわいい。 原作では完全な悪人だったたぬきが可哀想に思えてきた クセ強たぬきが好きになりそう
かすみ
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カチカチ山のうさぎってたぬきの仕返しにしてはやりすぎじゃないのか? そんな疑問から始まる話 人間に例えて展開されていくところがクスリと笑えて、納得もできて面白かった!2023/04/30
Visor
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あんまり真面目に書いてない、というかノリで書いてそう。滑稽噺。それでも面白いし、普段から思ってることではあったんだろうけどね2022/01/10
hiko1
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有名なおとぎ話を読み替えた作品。 太宰は兎の陰険な復讐の仕方に異議を唱え、少女特有の残虐性と批判する。そして、狸を醜い中年男という設定の片思いのお話としてコミカルに読み替えていく。ここでは兎の立場からすると、勝手に好きになり追いかけ回されても困るという気持ち、一方狸の立場からすると好きだという思いを受けとめてくれないだけでなく、弄ばれたといった気持ちだろう。 そこで狸が発する名言が「惚れたが悪いか」である。片思いの苦しさははかり知れないが、そういう時に人はこの一言を心の底から叫びたいのだと思う。2021/12/31




