内容説明
不世出の精神科医・教師、加藤清翁に捧げられた三部作の最後を飾る論文集。本書は、2014年に他界した稀有の精神科医・教師、加藤清翁に学んだ8人の著者が、翁から受けた学恩に感謝し、翁を追悼するために書いた論文集で、『風土臨床:沖縄との関わりから見えてきたもの―心理臨床の新しい地平をめざして』と『心理療法の彼岸―加藤清翁卒寿記念論文集』に続くものである。
目次
第1章 加藤清先生との出会い
第2章 祈りの実践場としての久高島留学センター
第3章 祈りと身体の多次元性―「超人称のからだ」試論
第4章 神事と心理療法
第5章 子育てと祈り
第6章 精神分析的心理療法における眼差しの深まり
第7章 心理療法と祈り―聖地に学ぶ
第8章 心理療法における祈りと救い
第9章 心理療法と祈り―包越の試み