出版社内容情報
<前書き>より 睡眠時間が人生を決定する
「眠るだけで病気が治るのなら誰も病気になんかならないよ」と怒られる方もいらっしゃるでしょう。しかし、考えてみてください。病気というのは、全身的な諸々のバランスが崩れて発生するものです。個人によってさまざまに条件が異なります。しかし、すべての人に共通することは、何かの“無理”が身体にかかっているときに病気は発生するということです。それは広い意味でのストレスです。肉体的精神的な内面からのものもあれば、ウイルスや毒などの外側からの原因もあります。
ところが、その内外の攻撃からその身を守り、元気でいられる人たちがいます。その人たちは一様に日頃から疲れを翌日まで持ち越さないようにしています。朝の目覚めがすっきりしていて、病気になりやすい人たちと比べたときに疲労感がないのです。
その人たちは、質の良いたっぷりの睡眠で、前日の疲れを取り除いていたのです。充実した睡眠は、万病にかからないための最高の秘訣だったのです。
しかし、その前に、〈充実した睡眠〉をいかにすれば自分のものにできるのかが重要になります。
そこで、あえて、本書に『眠るだけで病気は治る!』という題名をつけました。「睡眠不足は良くない」とわかっていても、これまで生活パターンを変えられずにいた多くの方に、睡眠の重要性を再認識していただきたかったからです。今日からぜひ生活スタイルを変えてゆきましょう。
慢性的な睡眠不足が、頭脳活動の低下、湿疹、シミ、しわなどの肌の老化から、癌、認知症、糖尿病、心筋・脳梗塞、うつ病など命にかかわる病気のリスクを高め、日々の生活の質を下げていることが明らかになってきました。
ほとんどの人が、自分が危険レベルの睡眠不足(負債)であることにまったく気づいていません。豊かな人生を歩もうとして、睡眠時間をけずってがんばっていることが、実は逆に、豊かな人生から自分を遠ざけていたのです。
<本文 「睡眠不足でキレる子が増加」>より、抜粋
睡眠には脳内の記憶を整理し定着させる働きがありますが、充分に睡眠時間をとった子供は成績が良い、というデータが各国で出ています。広島県教育委員会による2003年の「『基礎・基本』定着状況調査報告書」によると、小学5年生を対象に、睡眠時間と国語と算数の試験結果を比較したところ、国語52点、算数54点と最も悪かったグループは、睡眠時間が5時間以下でした。一方、一番成績の良かったグループは睡眠時間が8時間から9時間のグループで、国語70点、算数74点と、なんとその差は約20点もありました。
内容説明
最新の研究から、慢性的な睡眠不足が、人生を台無しにするマイナスの要因であることがあきらかになってきました。睡眠不足を睡眠負債と呼び、警鐘が鳴らされています。睡眠にはいろいろな役割がありますが、その中でも免疫力アップや脳の休息に欠かせない働きを担っているため、たっぷり眠れば、癌(大腸癌・乳癌・肺癌・胃癌・肝癌など)、心筋梗塞、脳血管障害や、糖尿病、鬱病、認知症といった病気の予防改善となり、記憶力も向上します。睡眠不足は、全身に影響の大きい腸内フローラを大きく変化させます。こうした予防医学的な側面だけでなく、子供の学力向上、成績アップにも効果があります。日本は、先進諸国の中でも睡眠時間は最低レベルで、国民の睡眠負債による経済的損失は、国内総生産の約3%に相当するといわれています。睡眠の力を信じよう!天才アインシュタインは10~12時間眠っていたと言われています。充分な睡眠(通常7時間睡眠)は、認知症、癌、鬱、糖尿病などの予防に効果的で、学力向上にも効果絶大です!休息や充分な睡眠をとるのに罪悪感は必要ないのです。最適な睡眠で豊かな人生を過ごしましょう!「多少の睡眠不足は仕方がない」と思っている人は、要注意です。知らないうちに借金のようにたまった「睡眠不足(負債)」がある日突然、人生を台無しにしてしまうのです。
目次
第1章 睡眠があなたの寿命を決定する!
第2章 あなたもきっと慢性睡眠不足
第3章 睡眠不足は万病の元
第4章 「7時間睡眠」で1日のスケジュールを立ててみよう
第5章 今晩から少しずつ返済しよう
第6章 充分な睡眠にプラス最新研究でさらにパワーアップ!
体験談・快眠グッズ紹介