内容説明
やまとうたで「聴く」自然の情景。古文や短歌に縁のなかった作者が、自然を主題としてやまとことばだけで詠んだやまとうた。言葉のリズムや音の流れが紡ぎ出す、旋律のない音楽。耳から覚えた万葉歌を触媒として、自然や命へのまなざしから生まれた山川のための歌。古語辞典なしで内容理解ができる註釈付き。
目次
うつろひのおと
たたなづく声
地を這ふ鳥の歌
註釈
空に遺すことば
著者等紹介
幡野青鹿[ハタノセイロク]
1975年、広島市生まれ。25歳の頃より、中国山地のブナ林から瀬戸内の島々まで、広島の多様な自然をひとり歩くようになる。30歳の時に交通事故のリハビリの失敗等が重なり、筋肉と血流の自律神経系疾患を発症する。現在、安定的に立つことや長時間座ること、横になることが難しいため、文の読み書き等も間隔を空けて短時間しかできないなど、24時間を歩行等のリハビリと身体のケアとに充てる毎日を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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