内容説明
自己の後生を考える「小士の道次第」、解説を求める「中士の道次第」を説いた第1巻、利他のために最高の正覚を求める「大士の道次第」を説いた第2巻に続く、それを締めくくる観(ヴィパシャナー)を説いた章。主題は、縁起と空性と中道。インド大乗仏教のナーガールジュナ(龍樹)、チャンドラキールティ(月称)の示す深遠な空性を、論理学的方法により解明した未曾有の探求。
目次
本文和訳(序論;真実の決択;空性論の真偽;論理的否定と、自立論証派と帰謬論証派;人無我と法無我;勝観の諸相と止観双運;金剛乗への接続;終結)
訳註
科文
著者等紹介
ツルティム・ケサン[ツルティムケサン] [Tsultrim Kelsang Khangkar]
Tshul khrims skal bzang Khang dkar。1942年西チベットのシェーカルに生まれる。1959年チベット動乱によりインドに亡命。1972年ベナレス・サンスクリット大学大学院修士課程修了。1974年国際仏教徒協会の招聘により来日。1984年日本に帰化。日本名、白館戒雲(しらたてかいうん)。現在、大谷大学名誉教授
藤仲孝司[フジナカタカシ]
1963年広島県に生まれる。1987年京都大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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