内容説明
ネットを中心に話題になっている都市伝説“サイコさん”。簡単に試せる、よく当たる占い―そんな噂の裏では、“呪い”の存在がまことしやかに囁かれていた。その“呪い”に巻き込まれた友人を助けるため都市伝説の調査に乗りだした高校生・真瀬宙夜は、自らの住む加賀稚町に古くから伝わる因習にたどり着く。都市伝説と因習が交わるとき、恐怖が日常を覆いつくす…アルファポリス第9回ホラー小説大賞大賞受賞作!
著者等紹介
長谷川馨[ハセガワカオリ]
ウェブ上で公開していた「サイコさんの噂」にてアルファポリス第9回ホラー小説大賞大賞を受賞し、同タイトルにて書籍化デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
🐾Yoko Omoto🐾
130
SNSで質問すればどんなことでも答えてくれるという都市伝説のサイコさんが、伝説ではなく現実に存在し、質問者が次々呪い殺されていく怨念系ホラー。コックリさん+リングの現代版という内容で、ややテンプレ的な印象はあるが、呪われた友を救うという健気な青春ものの側面に民俗学の口頭伝承を盛り込むなど、大筋では上手くまとまっていたように思う。ただ、ホラーの肝はやはりその終息で、中途半端にご都合主義且つ説得力に欠ける面があったのは残念。主人公の人物造形は背景含め非常に好印象で、「かごめかごめ」の解釈には心底ゾッとした。2017/09/24
Bugsy Malone
76
最近噂の都市伝説サイコさん。何でも答えてくれるけど、見つけられたらさあ大変。聴こえてくるのは「かぁごめかごめ♪」その正体が、呪う理由が知りたくて、物語にのめり込んでしまいました。出てくる女の子達もとっても素敵。怖くて哀しくて、思わぬ感動まで与えてくれた呪い系ホラー。大変面白かったです。2018/07/31
モルク
62
SNSでサイコさんに質問したら必ず答えが帰ってくるという現代版「こっくりさん」の都市伝説。しかし、それによって質問した者は次々と呪い殺されていく……。民俗学をも盛り込みサクサク読める。「リング」にも近い内容から「サイコさん」が表紙の絵よりも「サダコ」を思い浮かべた。登場人物もわかりやすいので、人物紹介の部分ましてや絵は不要と思う。でも、何より怖かったのは「かごめかごめ」の解釈か。2018/09/23
すがやん
27
「リング」と、色々なホラーが混ざったものを、ジュブナイル向けエンタメホラーにした感じ。面白かったが、ぞくぞくする怖さを表現しきれず、物足りなさもある。登場人物のキャラも漫画っぽいのでラノベ向きかな。2017/06/27
るっぴ
26
長谷川馨作品、初読み。ネットを中心に話題になっている都市伝説“サイコさん”の話。サイコに呪われたら、命がない。サイコさん、怖すぎ。2017/05/03