内容説明
因果律を超える、もう一つの原理がある。「意味のある偶然の一致」として知られる共時性(シンクロニシティ)―その本質は「今ここ」への集中にあった!個性化の鍵であり、超常現象の説明原理としても注目される共時性の謎に迫る。
目次
第1章 共時的現象と共時性
第2章 ユングの深層心理学
第3章 共時性とその周辺
第4章 「今ここ」にある永遠と無辺
第5章 共時性の元型的基盤
第6章 元型的モデルから臨床へ
第7章 運命との対峙
第8章 超常への窓
著者等紹介
老松克博[オイマツカツヒロ]
1984年、鳥取大学医学部卒業。1992~95年、チューリッヒ・ユング研究所留学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。ユング派分析家。博士(医学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナマアタタカイカタタタキキ
25
因果的な関連はなくとも、何らかの意味上のつながりが感じられる偶然の一致のことを“共時的現象”といい、その原理を“共時性”というらしい。何かこう、ずっと会っていない人のことをふと思い出した直後に、その人から連絡が来た、みたいな、何となく意味の繋がりを感じる出来事のことを指している。何かこう、オカルトじみたような見解もあって、本当かな、と訝しくなる箇所も多かった。目に見えないものが投げかけてくるものをどう受け止めるのか、各々の解釈次第で範囲もだいぶ変わるだろう。興味深い話ではあったけれど、→2025/05/03