内容説明
犯罪や刑罰に関する法政策は「忘れられた人権」と呼ばれ、日本国憲法で基本的人権が示され刑事訴訟法が改正されたものの、未だ刑法や監獄法の見直しは不十分な状況にある。一刑事法学者として四十有余年にわたり発表してきた論考をまとめた本書には、「人間の尊厳」を軸とする刑法・刑事政策論の展開を心掛けてきた著者の強い思いが込められている。
目次
第1部 刑事政策の諸相と人権(刑事政策と刑事政策観の歴史的変遷;現代の刑事政策の理念と今後の展望;被害者のない犯罪、気づかれざる犯罪;最近の非行動向とその対策をめぐる問題 ほか)
第2部 論評・書評・講演など(刑政時評;書評;講演録;随想 ほか)
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- 和書
- 東拘永夜抄