リアルタイムＯＳから出発して組込みソフトエンジニアを極める （改装版）

酒井 由夫【著】

エスアイビー・アクセス（2016/05発売）

• サイズ A5判／ページ数 260p／高さ 21cm
• 商品コード 9784434217463
• NDC分類 007.63
• Cコード C3055

目次

プロローグ　なぜ、組込みソフトエンジニアを極めるのか？
第１章　時間分割のハードルを越える
第２章　機能分割のハードルを越える
第３章　再利用の壁を越える
第４章　品質の壁を越える
エピローグ　組込みソフトエンジニアを極めるとき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[vinlandmbit]

旧版読了していたが改装版も読了。リアルタイムOSの動きやレジスタ退避の仕組みなど、よりハードウェアに近い根本的で重要な動作を再確認できる、若干読み進めづらいですが学び多い一冊です。

2020/11/25

[kumokumot]

自分は括りとしてはネイティブ(モバイル)アプリエンジニアなので組み込みエンジニアとは若干違うものの、ものすごく参考になった。ハードに要求されるリアルタイム性のシビアさをクリアするための手法はアプリでも有用。後半では個人レベルでの話を超え、組織としてどのように品質を上げてより良いものを顧客に届けるかが中心であり、エンジニアリングを極めることの何たるかを考えさせられる。視座を高く引き上げてくれる一冊だった。

2020/01/01

[takam]

リアルタイムシステムについての説明があると思うと面食らうが、基本的に必要な能力が分かる良著だと思う。どのように開発したソフトウェアを資産とするかは組織で必要な視点。また共同して高品質なソフトウェアを作るための有益な視点が載っていて、マーケティングから仕様策定、そしてソフトウェア資産化までの流れについては明快に現場感覚を持って説明されている点が良い。減点はリアルタイムシステムの定義が誤っている点であるが、これだけは直して再版した方が良い。

2019/10/23

[はち]

読書メーター上読んでる人少ない（笑）章立てでいうと時間分割のハードル、機能分割のハードル、再利用の壁、品質の壁という感じ。特に組み込みソフトの特性としては時間分割が肝。他はいわゆる業務系のソフトと同様の課題についてあるべき姿、取り組み方の割合が多く書かれてた。時間分割についてはリアルタイムOSを軸に書かれてるけど、これ実際の製品に組み込むことを考えると設計で吐きそうになるな。ハード側の特性を押さえてソフトの設計ってやったことないけど頭に入れること多すぎてキツそうだな…

2019/08/31

[明るいくよくよ人]

とても良いことが書いてあるのだが、文章が長いし、ロジカルでないのでちょっと読みづらいのが難点。ただ、リアルタイム性能と機能独立性のトレードオフなど、組込みシステムにとっては、とても大切な視点に関して具体例とともに示されているので、読んでためになる。

2020/03/03