玉蟲左太夫研究序説―『航米日録』巻一における沈黙と忍耐

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434217425
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1095

目次

序論(「実行者」としての玉蟲;内面化された“有志者”=「実行者」;“有志者”=「実行者」という武士の形成)
第1章 『航米日録』に見る玉蟲の視線とその記述(『航米日録』における完全な記述への志向とその破綻が齎す「記述の空白」;玉蟲が米国へ向かう意味とその覚悟を通して顕在化する客観的な視線;米国海軍の規則・文化・軍隊への傾斜;玉蟲における異文化と“苦難”―武士が書くということ)
第2章 編集された『航米日録』(記述することの限界と作品内に流れる時間の矛盾;“従者”としての玉蟲が見た“ホーハタン”内で働く米国人の“規則”;米国人の秩序・規律と玉蟲)
第3章 学問へと志向する『航米日録』(客観的な記述によって内面化する学問世界;「新しい学問」としての『航米日録』)
第4章 闘う武士の沈黙と忍耐(“暴風雨”という“苦難”を記す武士のアイデンティティ;“病人”としての武士・軍事的側面を担う武士の顕在化;玉蟲の“厄路”・“天運”・“幸”)

著者等紹介

高橋茂美[タカハシシゲミ]
1971年、神奈川県横浜市生まれ。清泉女子大学大学院人文科学研究科博士課程人文学専攻修了。博士(人文学)。現在、中央学院大学商学部商学科、清泉女子大学文学部共通教養非常勤講師。玉蟲左太夫、尾崎紅葉、白樺派の文学など、幕末から明治・大正期の文学を幅広く研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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