内容説明
ロボットはいつ意識を持てるか?考えはじめた情報技術者は、どのように、心身二元論を克服し、物質と精神を統合し、科学と宗教を統合したか?如何なればヒトは人なのかを問うとき、イエス・キリストというできごとは、この上なく辻褄の合う物語である。
目次
第1章 意識の正体―神経科学によって主観的経験を解釈する(言語中枢のニューラルネットワークモデル;ベンジャミン・リベットの二つの実験;ニューラルネットワークモデルとブレインイメージングによる知見との突き合わせ ほか)
第2章 ロボットも神々の声を聴くだろうか?ロボットが神々の声を聴くとき(ことばの働きの発達・進化;二分心の時代;意識について ほか)
第3章 断章 宗教と物語、宗教の物語―ことばなる神、ことばが神か?
付記 物語の渉猟 獺祭の間(蔵書リスト)―こころは物語の中に生きる(進化;発達;言語 ほか)
著者等紹介
嶋津好生[シマズヨシオ]
1940年北九州市八幡区に生まれる。1959年から1967年まで学部生、大学院生として九州大学工学部、工学研究科に所属し電子工学を専攻する。卒業後1967年から2010年まで九州産業大学工学部にて教師を務める。教師を務める傍ら一貫して、「はたらくことば」に興味を持ち続け計算機科学技術を背景に、まず認知科学的研究を行い、その成果によって1985年九州大学大学院総合理工学研究科情報システム専攻にて博士の学位を受ける。その後、脳神経科学的研究に移行し、神経回路網モデルとそのコンピュータシミュレーションを研究方法とする計算論的神経科学を専門とした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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