内容説明
「より速く、より遠くに、より合理的に」という近代の行動原理で展開してきた資本主義がいま、限界を迎えている。グローバリゼーションの進展によりフロンティアは消失し、先進各国は低成長時代に入った。もはや資本を投資しても利益を生まない超低金利が長期にわたって続く「利子率革命」が先進国の大半で進行し、各国の中間層は破壊され、国民国家は「資本国家」に変貌するに至っている。はたして、終局を迎えた資本主義の先には、どのような世界が待っているのだろうか。ポストモダンの新潮流を読み解く。
目次
第1部 資本主義がいま、終わろうとしている(近代の秋…近代という幻影;すべては一九七一年から始まった;二一世紀の新中世主義…「資本主義」後の世界はどうなるのか)
第2部 パラダイム・シフトを迎えた世界経済、日本経済を読む(先進国が突入した低成長、格差拡大の時代;フロンティアの消失で曲り角を迎えた近代資本主義;「成熟」先進国・日本がもつ大きな可能性)
第3部 資本主義はどこに向かうのか(日本、アメリカ、中国、欧州…世界経済は今後どうなる;時代遅れとなった「成長戦略」)
著者等紹介
榊原英資[サカキバラエイスケ]
1941年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、大蔵省に入省。ミシガン大学で経済学博士号取得。IMFエコノミスト、ハーバード大学客員准教授、大蔵省国際金融局長、同財務官を歴任する。1999年退官後、慶應義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、青山学院大学教授、財団法人インド経済研究所理事長
水野和夫[ミズノカズオ]
1953年、愛知県生まれ。日本大学国際関係学部教授。埼玉大学大学院経済科学研究科博士課程修了。博士(経済学)。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミストを経て、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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