Parade books
STAP細胞 残された謎

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434212277
  • NDC分類 463
  • Cコード C0095

内容説明

STAP細胞は本当に「なかった」のだろうか。STAP細胞事件の全容を徹底的に分析。

目次

残された謎
論文不正
NHKスペシャル『調査報告 STAP細胞 不正の深層』
「自家蛍光」説
再現実験の失敗
桂調査委員会の調査報告(その一)
石川智久氏による告発
再び「自家蛍光」
悪意の証明
不正の背景
四つの不正
桂調査委員会の調査報告(その二)
遠藤高帆氏の論文
TCR再構成
小保方氏の博士論文

著者等紹介

佐藤貴彦[サトウタカヒコ]
名古屋大学理学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tomomi Yazaki

14
著者は「謎」としているけど、読んだ感想は「闇」と感じる。数々の矛盾と疑惑。結果は小保方氏の敗北。そこに至る証拠や証言は、間違いや勘違いも多くあったが、疑惑ありきの雰囲気の中、その報道はかき消されている。NHKのドキュメンタリー番組でも、なぜか作為的な内容で、視聴者の思い違いを誘導している。この著者は物凄く勉強し、時系列を踏まえた理論の積み上げでメディアや理研の主張の矛盾を指摘し、理論の破綻を証明していて痛快な読み物だったけど、その理論について行くのが超大変。最近習得しつつある瞬読は、撃沈してしまいました。2021/07/19

おぎわら

8
版元も著者も情報が少ないが自費出版書籍らしい。「あの日」より前に出た本というところは注目ポイント。本当にSTAP細胞はないと結論付けられるのかを主題とし、騒動の顛末について主に科学的な側面から微に入り細に入り検証している。狙いは不明だが並々ならぬ努力には敬意を表したい。著者の科学的素養は不明だし文面からそれを推し量る術もないが、文はしっかりして論理的、まあ中立的と思える。主張を読むとマスコミの批判はもとより公式の調査報告にも一面的な評価が多く結果ありきで先を急ごうとする意図が透けて見えるようだ。2018/02/24

ごま

8
小保方さんの「あの日」のすぐ後に読了。出版順は逆。小保方さんだけが責任を負わされたのはおかしいと、他の事例を挙げて淡々と述べている。一方、彼女の本には文学的表現がしばしば見られ、自分の事なのにと奇妙に感じた。が、もしかしてこの本が彼女の主張を理路整然と書いてくれたから、自分は感情に訴える文面を選んだのかなぁ。それは考え過ぎだろうか。ともかくも2冊セットで、さらに「捏造の科学者」も読むとなんとなく事実がわかったような気分になれる。2016/08/19

うろん

8
本書は、STAP細胞を巡るNHKの報道、理研による調査、研究者による解析等についての疑義を論じたもので一般の読者にもわかりやすく書かれている。生命科学分野で論文不正は珍しくないことを知り驚いた。研究者は清廉潔白で、きちんと研究をしていれば評価されると思っていた。ある大学で起きた不正研究についての実例は、衝撃だった。STAP細胞があったのか、なかったのかは、はっきりしないままだ。2016/06/11

moonanddai

5
まさに「魔女裁判」というものはあのような「雰囲気」で行われたのだろう。で、あの騒動が本当に決着したのか?というのが本書のモチーフではないかと思われます。完全なる「文系」頭の私としては、内容を理解するなんてことはできない相談なのですが、あの時の「検証」、「反証」そして「攻撃」にも「詰めの甘さ」みたいなものがあった、ということはなんとなく伝わりました。結論は結局うやむやのままなのですが、あえて言うなら「あの時」まずかったのは「論文」で、STAP細胞自体は証明しきれなかったということでしょうか。2016/08/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10082164
  • ご注意事項