内容説明
「経済成長」と「持続可能な社会」は、両立するか?答えは「感謝するお金」にあった!「減価するお金」と「ベーシックインカム」の思想が出会う時、「持続可能な社会のための経済」という新しい地平が拓ける。従来の地域通貨理論を根底から覆す画期的な論考の登場!
目次
第1部 理論編(地域通貨のあるべき姿;「約束するお金」と「感謝するお金」;感謝通貨の流通する仕組み;感謝通貨と持続可能な社会)
第2部 実践編(感謝通貨の仕組みと利用者の役割;感謝銀行の役割について;感謝通貨のある未来;感謝通貨実現のための覚え書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっとん
2
近年、先進各国で経済成長が鈍化し始め、経済成長が本当に必要か?という議論は盛り上がってきた。しかし、具体的に有効なシステムは提案されてこなかった。この本には、この問題に新たな視点を与えてくれる。従来の銀行通貨は、成長する産業にしか投資が行われない。通貨システム自体が成長を強制しているのだから、自然、経済は成長しないと立ちいかなくなる。そこで、経済を「成長する」分野と、「持続可能な社会を作り出す」ための分野にわけ、それぞれ異なる通貨を使用する。経済学を大学で学んだ身としては、まさに目から鱗なアイデアである。2017/10/02