内容説明
古代ギリシャに始まり、中世を経て連綿と続いてきた形而上哲学は、科学技術のすさまじい発展の前に、いまや終焉を迎えつつある。自然科学による森羅万象の解明が進む現代において、事実と具象を直視し、分析と論考によって問題の奥底にある核心を追究する新しい哲学が求められている。
目次
第1章 世界を見据えて(平和主義の意義;変貌する兵器で戦争は不能になるグローバリズムの功罪)
第2章 人間の深奥(人間は退化する?;『7日間で突然頭がよくなる本』コメント;私のカジュアル哲学思考のアプローチ;つまらない人生;運命の遺伝子)
第3章 社会の解剖(選択の科学;多文化主義は成功しない;責任の種類とその軽重;アメリカ追随は成功か失敗か)
第4章 政治の哲学的解明(憲法の在り方;価値観多様化の意味;民主主義と秘密保護;合成の誤謬)
著者等紹介
村上新八[ムラカミシンパチ]
1930年東京生まれ。一橋大学出身。1990年まで日本能率協会に勤務、経営コンサルタントとして、三井鉱山、日立工機、三菱重工業、三菱自動車工業、トピー工業、神戸製鋼所、日清製粉などのコンサルティングを行う。1990年よりコンサルティング業務を自営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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