内容説明
時間と、空間と、心象を生成する意味の世界。アニメ・ゲーム・フィギュアの表象分析を通して、現代文化のあたらしい地平で解き明かされる存在論。客観的物理存在と主観的体験の区別を持たない原型的世界を振り返る!
目次
1 仮構世界とフィギュアと自己同一性―初音ミク、惣流/式波・アスカ・ラングレー、戦場ヶ原ひたぎ、ブラック★ロックシューターの人格特性
2 視覚芸術における多義性と曖昧性―『闇のバイブル』の原形質反映記述
3 召喚魔法と個人存在―『Fate/stay night』における存在・現象・人格概念
4 科学とSFと哲学的省察―『エルゴ・プラクシー』における神と人と“自分”
5 付録アリス・ゲーム―マトリクスと曼荼羅の宇宙解式
著者等紹介
黒田誠[クロダマコト]
現在、和洋女子大学にてアニメ、ゲーム、ファンタシー文学等のサブカルチャーを教授中。形而上学や宇宙論等との関連をもちながら、これらの文化現象の背後にある思想的特質について論考を行っている。現在担当中の講座はアニメ芸術論、ゲーム芸術論、こんにちの文化、英語圏文化研究等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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