内容説明
フロイト、ユングと並ぶ心理学の巨匠アルフレッド・アドラーを読み解く現代人の生き方に再考を促すアドラー心理学の全貌!
目次
第1章 アドラー 人と著作
第2章 他者の存在をめぐって
第3章 目的論
第4章 ライフスタイル
第5章 甘やかされた子ども
第6章 優越性の追求
第7章 神経症について
第8章 勇気づけ 教育と治療
第9章 人生の意味を求めて
著者等紹介
岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、明治東洋医学院専門学校教員養成科、鍼灸学科、柔整学科(教育心理学、臨床心理学)、京都聖カタリナ高校看護専攻科(心理学)非常勤講師。日本アドラー心理学会認定カウンセラー、日本アドラー心理学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フジマコ
29
「嫌われる勇気」というアドラー本を読んで内容がすごく腑に落ちたんです。僕が今読む本だと思いました。皆さん解ると思いますが、「この本を今読めるの!何てタイムリーな!」て経験あると思うんですね。それが「嫌われる勇気」だったんです。アドラーは共同体感覚と言いますが、僕達は一人では生きられないんです。だけど人に頼ってばかりでも生きてはいけません。苦しい事悲しい事辛い事、ぶっちゃけそんな事ばかりだけど、他者に期待するのではなく他者の目や耳になり考える事が正しい他者との関係なんだと教えてくれます。与え、与えられです。2014/09/26
amanon
3
最近興味を持ち始めたアドラー。とりあえず入門的なものを…ということで手に取った本書。非常にわかりやすくそれなりに興味深く読めたのだけれど、その反面腑に落ちないところが散見されたのも事実。とりわけ子供の問題行動の主な原因を甘えであるというのは、あまりに一面的ではないか?と思えてならない。後、子供をほめることの弊害を説くのも「何だかな…」という思いが拭えない。その一方で「共同体感覚」という概念は、廣松の「共同主観性」を想起させるもので、更なる探求の余地あり。とりあえず、他のアドラー関連の本を読む気にはなった。2016/11/14
tuppo
2
成功しても人に認められるのでなければ満足しない。多くの場合困難が生じると実際にこの困難を克服することを試みるよりは精神のバランスを維持することの方が子供にとって重要である。/感情は人を支配しない。ある目的のために使っているに過ぎない。使用の心理学。人が感情激情に支配されるのではなくそれらを使う。2017/07/07
しゅんぺい(笑)
2
常時アドラーの著作からの引用が出てくるので、筆者が言いたいことなのかアドラーが言っていたことなのかわかりづらくて、そこが少し読みづらかった。 他人の視点から見ると、ひとはありのままでいいけど、そのひと自身の視点から見ると「善く生きる」ことが求められるって書かれているところが、鮮やか。自分もすごく思うところなので、そのことが書かれていることがうれしかった。2014/06/06
アパッチ
1
「世界でくつろぎながら人生の課題に立ち向かう」考えさせられた。高3で進路に悩む子は今人生の課題に直面しているのだろう。この課題を他者に任せようとしてないか。自分の力で逃げずに立ち向かってもらおう。母に依存する子供も自分の課題に直面していない。 共同体感覚を持たせ、人生の課題に立ち向かう勇気を持たせることが自分の仕事のような気がする。 感謝を伝え、彼らを受け止め、立ち向かえるように支える。この世界に仲間を感じてもらい、立ち向かう勇気を持ってもらう。自分にも問い続けよう。※2020/04/05
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