内容説明
本書は、2013年2月17日から24日にかけてバチカンで行われた黙想会で、教皇ベネディクト16世の黙想を指導した折の、ジャンフランコ・ラヴァージ枢機卿による講話の採録である。
目次
第1部 神の顔(呼吸すること、考えること、戦うこと、愛すること―祈りに関するキーワード;魂の泉、ヨルダンの水限へ―御言葉と恩恵の神;2つの太陽の歌―創造主である神;神殿の雀と燕たち―典礼の神;時間の川―歴史の神;「本当に必要とされる」神―神のメシア;あなたの目は、胎児であったときの私をも見ていた!―人間の内に働く神)
第2部 人の顔(乳離れした幼子のように―信仰ある人;ひと吹きの息、それが一人ひとりの人間―はかない被造物である人間;私は弱り衰えています。私を癒してください!―苦しむ人間;罪と罰とゆるし―罪を犯す人間;不在と虚無―神を信じない人間;知恵とは味わい―賢く幸いな人;祭司たちの歌―不滅の人間;祝いのテーブルを囲んで―人間・家族・年長者;香油のように、露のように―人間と愛;言葉の七つ星―Lectio divina(霊的読者))
著者等紹介
ラヴァージ,ジャンフランコ[ラヴァージ,ジャンフランコ] [Ravasi,Gianfranco]
1942年、イタリア・ロンバルディア州レッコ県のメラーテ生まれ。1966年司祭叙階。聖書学者、ヘブライ語学者。ミラノの北イタリア神学院で旧約聖書学教授、同じくミラノのアンブロジアーナ図書館・美術館の館長などを歴任。2007年から教皇庁文化評議会議長。教皇庁キリスト教考古学委員会委員長、教皇庁文化財委員会委員長の職にある。2010年、時の教皇ベネディクト16世により枢機卿に任命された。これまで詩編や雅歌、コヘレト書などの注解書を中心とした聖書の専門書をはじめ、幅広い読者を対象としてカトリック信仰や祈りをテーマとした本、聖書の入門書、解説書など多くの著作を発表している
田中昇[タナカノボル]
1976年埼玉県に生まれる。1997年カトリック関口教会にて受洗。1999年早稲田大学理工学部卒業。2001年、同大学院理工学研究科博士前期課程修了(応用化学専攻)。2001~04年三菱化学(株)に勤務し医薬品の研究開発に携わる。2004年東京カトリック神学院に入学。2010年日本カトリック神学院を卒業、東京教区司祭として叙階される。2011年教皇庁立ウルバノ大学の神学学士号を取得、同大学院に留学。教会法を学び現在に至る
高久充[タカクミツル]
1978年茨城県生まれ。2000年筑波大学第一学群人文学類(ヨーロッパ史)卒業。2003年上智大学文学研究科史学専攻博士前期課程(西洋史)修了。2006年教皇庁立グレゴリアナ大学教会史学部修士課程修了。2012年上智大学文学研究科史学専攻博士後期課程(西洋史)を経て、現在、教皇庁立グレゴリアナ大学教会史学部博士課程在籍中。専門は15世紀教皇史。特に教皇ピウス2世(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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