内容説明
在日60年のイエズス会宣教師が、長期にわたる自らの「うつ」体験を赤裸々に明かしつつ、いかにして「うつ」から解放されたかを語る。「うつ」に襲われ「うつ」と格闘する日々…ついに見えた一条の希望の光は、イエスのメッセージだった。かくて「うつ」は敵ではなく友となり、寄り添うべき「恵み」へと昇華する!目からうろこ、悩むあなたに贈るヒントがいっぱい詰まった一冊。
目次
第1章 私が日本に来て、うつになるまで―自己紹介に代えて(恵みと使命に導かれて―憧れの日本に私が碇を下ろした日;どうして日本に残ったのか―三つの楽しい思い出 ほか)
第2章 いったいうつとは何か?―うつの描写(現われ方は百人百様;うつと孤独 ほか)
第3章 うつを乗り越える(「私」の心理構造;気付いたら楽になる ほか)
第4章 キリストからのメッセージ(うつ病は恵みだった!;イエス・キリストと落ちこみ屋さん ほか)
第5章 うつ病者のご家族へ(今、一所懸命に愛を注ぐために)
著者等紹介
リバス,イシドロ[リバス,イシドロ] [Libas,Isidoro]
1929年、スペイン・バルセロナ生まれ。46年、宣教師を志してイエズス会に入会し、61年、カトリック司祭に叙階される。来日は54年。上智大学で神学、倫理学の教鞭を取る一方、学生らの指導、小教区担当などを歴任。1987年に躁うつ病を発症、20年にわたり治療を受け、快癒して宣教の第一線に復帰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nori
0
キリスト教を分かり始めているとすんなり受け入れられるかも。キリスト教的励ましかた。2024/01/06
なおた
0
晩年、16年間に及んで、心の病に、とても過酷な時期を過ごした著者が、自らの「うつ」体験を通して語った、病気と上手く付き合ってゆくヒントに詰まった1冊。あなたがクリスチャンじゃなかったとしても、一読すると、司祭の記した言葉から、思いやりと、やさしさと、いたわりが届くと思います。著者が、うつ病体験をした、当事者だからこそ書けた本。長年、神さまに仕えて過ごしてきた司祭でさえも、心の病にはかかるのだと、信仰の有無と、病気とは、関連性はないのだと実感。司祭本人は、自らへの「清め」であったと病苦を振り返っています。




