目次
第1章 地域社会の現状と新たなしくみの必要性
第2章 地域外主導による観光開発とその課題―北海道夕張市
第3章 ビジョンに基づく自治体主導の地域社会の再生―北海道黒松内町
第4章 地域産業を中心とした関係性の再構築による地域社会の再生―北海道標津町
第5章 交流を通じた市民活動のエンパワーメントによる地域社会の再生―北海道登別市
第6章 オープン・プラットフォームの形成とその展開
著者等紹介
森重昌之[モリシゲマサユキ]
阪南大学国際観光学部准教授、北海道大学博士(観光学)。1972年、大阪府豊中市出身。金沢大学経済学部、同大学院経済学研究科修士課程を経て、パシフィックコンサルタンツ株式会社、株式会社計画情報研究所に勤務。その間に北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院博士後期課程を修了、博士(観光学)号を取得。2011年に阪南大学国際観光学部専任講師に着任し、2012年より現職。著書に『地域からのエコツーリズム』(学芸出版社・分担執筆、第2回日本観光研究学会「学会賞観光著作賞」受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yuichi Masui
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観光まちづくりというと、観光客にお金を落としてもらって地域を経済的に豊かにすることをイメージする人も多いかもしれませんが、観光まちづくりはもっと豊かな文脈をもった考え方だということを実感できる良書。地域社会に必要なものは徐々に失われていった問題解決システムであり、観光まちづくりを進めるプラットフォームがそれを担う可能性について指摘しています。また、まちづくりという考え方は内向きになりがちで、そうだからこそ外部に開かれているオープンなプラットフォームが求められるという考えは非常に参考になります。2015/09/03