内容説明
雑居ビルのトイレに監禁された女子大生が味わう恐怖―「トイレ」。高校生のナカムラは、間違い電話をかけた女の子と会話をするうちに、相手が殺人を計画していることを知る―「間違い電話」。バイト仲間の一人が毎日イタズラに遭う。犯人は誰だ?―「イタズラ」。携帯サイトで人気の天才作家による新感覚ホラー、第4弾!
著者等紹介
二宮敦人[ニノミヤアツト]
1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。WEB上でも小説を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あも
64
トイレ/間違い電話/イタズラ。の3つの中編を収録。ビックリマークシリーズの第4弾。コンビニや新幹線の駅の売店に置いてる率が高く、またそれが似合うシリーズ。要するに位置づけとしては小説と言うよりも実録怪談本や都市伝説本に近い。事情も分からずトイレに閉じ込められてしまったり、深夜の間違い電話に応答していると何だか話が不穏な方向に行ってしまったり、小さな悪意が後味の悪い結末を産んだりと、なんかありそう…と思わせる設定。移動中の電車内で読み終わったらソッと網棚の上へ。次は、いい飼い主に拾われるんだよと祈りながら。2014/04/12
にゃむこ@読メ13年生
15
シリーズ第4弾は3編収録。サクサク読めるが、ジワジワくるという安定の展開。雑居ビルのトイレに駆け込んだ女子大生が個室に監禁されてしまう『トイレ』は、閉じ込めの恐怖感を煽った割に、案外あっさりと脱出できて多少肩透かし。男子高校生が間違い電話をかけてきた女の子と会話を重ねるうちに、相手の殺人計画を知ってしまう『間違い電話』は後半の後半、(あれ?あれれれ?おいおい)となる。バイト仲間の一人が毎日イタズラに遭う『イタズラ』は犯人に意外性があり、ホラーよりも切なさとか悲哀といったものを感じた。2015/07/30
ひろ
14
短編が三つ収録されているが、よかったのは「間違い電話」。これまでのシリーズで最も恐怖を感じた。電話での軽いやり取りから突如一変する展開。人の狂気が際立っていて恐ろしい。文章はとにかくライトだが、ストーリーにはひねりがあって面白い。ふとホラーを読みたいと思ったとき、気軽に手に取れるシリーズ。2016/01/20
naolog
7
なかなか惹きつけられる本。ただ、4冊目ですが、この表紙はやはり本棚に置いておきたくないですね。。2016/01/15
TAKASHI
6
★★★☆☆2022/01/19