目次
序章 国連が問う子どもの教育差別
第1章 能力があれば大学で学べるか?
第2章 外国籍の子どもの差別を生む構造
第3章 グローバル化時代の教育を求めて
第4章 「人類社会」の形成者の教育への転換
著者等紹介
戸塚悦朗[トツカエツロウ]
1942年生まれ。立教大学理学部卒(理学士)、同大学大学院(心理学専攻修士課程中退)、同大学法学部卒(法学士)。英国ロンドン大学大学院(LSE)修士課程修了(LLM)。博士(国際関係学、立命館大学)。英国王立精神科医学会名誉フェロー。職歴:弁護士(1973年‐2000年)。日本弁護士連合会海外調査特別委員、第二東京弁護士会嘱託等歴任。英国ロンドン大学客員研究員(精神医学院、LSE法学部)、韓国ソウル大学法学研究所特別客員研究員、米国ワシントン大学(ソーシャルワーク学院客員研究員、法律学校客員研究員)、カナダブリティッシュコロンビア大学法学部客員助教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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katoyann
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世界人権宣言や国際人権規約などの国際人権法を踏まえ、無償教育が外国人の子どもには権利として保障されていない日本の状況を批判した本である。外国籍児童生徒は憲法26条に書かれている「国民」と見做されないという解釈のもと、外国籍児童生徒の教育を受ける権利を保障してこなかった。例えば外国人学校は各種学校という扱いになるため国庫助成がない。また、親の義務も例外とされるため、教育に理解がない親の場合は不就学となり、公的なアプローチが難しい。こうして4人に1人が不就学という由々しき不利益が生じる。差別の実態が分かる。2023/03/01